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続「いま売れている音楽」論

昨日のBLOG記事「いま売れている音楽」分析で記したこと
(http://jazzmaffia.exblog.jp/21276280/ ←まだの人はこちらを)
に更に追記しておこう

昨日記した、
「被害者意識」からスタートする発想が引き起こすパラドックス
っていう話は
ストリート発信という視座の音楽
ヒップホップであれ、パンクであれ、
それらにも当てはまるね

つまり、
どん底から這い上がって来たのを売りにする限りにおいて、
現在もそんな「どん底」が存在してくれないと
その音楽の存在価値が危うくなる、
というパラドックスに陥る

何故なら、彼らは
「いかにどん底(とされる場所、人々)でひどいことが起きているか」
ということを訴え続けなければいけない、という任務を負う
つまり、彼ら自身が無事成り上がれたとしても
現在起きている「ひどいこと」ばかり探してしまう
「ひどいこと」が起きた時に「よっしゃ、任せろ」と立ち上がる
本心ではないにせよ
「ひどいこと」が起きるのを心待ちにしてしまう
という流れになる

、、、とここまでは昨日とほぼ同じ話

もし本当にそんな「どん底」が無くなって欲しいと願うのならば
そもそもの捉え方を見直す必要があるんじゃないかな?
いろんな厳しい状況というものはもちろん存在するけど
そこに
「敵」「責任者」を見つける事で解決しよう
とするのが違うんじゃないかな?

その言語感覚はまるで「脱法ドラッグ」と同じ
な気がするんだわ
分かるよね、「脱法ドラッグ」はそのネーミングの都合上、
永遠に無くならないことを義務づけられている言葉だ
ま、遅まきながらメディアも気づいて、
最近は「危険ドラッグ」に変わってるけどね

きっとね、「脱法ドラッグ」って言葉を知ってるかどうかで
「あ、君はその世代ね」ていう時代が10年も経てばやってくるね(笑)

話がずれました

そう、昨日今日で言いたかったことは
表現者はもう少し大きな視点を持つべきじゃないかな?
てこと

どうせなら何十年経っても、何世代先の人々にも
「届く」ものになってほしいじゃない?

その場限りの快楽、という形を目指すなら
もちろんその「被害者意識」からスタートする感じは
今の時代にハマっていて、成功する確率は高いだろうけどね

。。。でもこの地球に70億人もいて、かつ増え続けているという現状は
いろんなストレスが無くなるどころか増える一方な状況だ

、、、ってことは

やはり今後も「被害者意識」表現って
旬であり続けるのかもしれないなぁ
、、、
とも思う夜でした


 

by jazzmaffia | 2014-11-07 00:51 | ひとりごと | Comments(0)

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