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"Blurred Line"の著作権侵害問題から思うこと

個人的には
Marvin Gaye遺族側が言ってることも
Pharelle側が言ってることも
ごもっとも

問題の根っこは「著作権」という考え方そのものにある、と俺は思う

、、、て話

\"Blurred Line\"の著作権侵害問題から思うこと_d0094512_18222397.jpg
記事はこちら

http://www.billboard-japan.com/d_news/detail/26768/2#

Marvin Gaye "Got To Give It Up"に少なからずインスパイアされて
Robin Thicke "Blurred Line" が出来ているであろうことは
確かに多くの人が気づいていることだけど
この距離感の相似をもって「盗作」とするならば
たった今街に流れる音楽はほとんどが「盗作」だ

 

J-Pop系のメロディ/構成のあり方も既聴感のあるものばかり、
すなわち調べて行くと「盗作」として元ネタを特定するのは難しくない
でも問題が深刻だと思うのは
作者本人が「盗作」の意識を持っていない場合の方が今は多いはず
「せつない系」ってだけで使われるコード進行はおおよそパターンが決まってるし
クライアントもそのパターンの使用を求めて来たりする訳でね
すなわち似たようなものが町にはびこる現象が起きる
残された個性の発露は「タレント性」「ファッション」くらいか?

 

一方、クラブ系、本格派とされるものになると
今やメロディーやコード進行を重要視しないものがほとんど
例えばダブステップなどでも
むしろ大事なのが「音色」「エディット」
そしてそれらはおおよそどれかの「ソフト」を使用、組み合わせることで作れる
、、、だとしたらそうした音楽で「著作権」を議論するならば、
その「ソフト」制作者も主張する権利が出て来る、とも言える

 

そしてほとんどの国ではストリーミングで音楽を聴くのが主流となってきているし、
遅かれ早かれ日本もそうなっていくし、
、、、ていうのも見えている


そもそも今回の件の元ネタ側、

Marvin Gaye作品がどれだけ他からの「影響」ゼロで作られたか?

というのも微妙でしょ?つかそういうことは有り得ない

もちろんMarvinは俺もリスペクト大なレジェンドだけど、

彼がこの楽曲をどれだけ本人のみで作ってるのか?

自体も実は怪しい側面があるしね

 

などなどを見て行くと
「著作権」という考え方は
20世紀後半を中心に世界を席巻したビジネスモデルであり
そのモデルは今後少しずつ衰退して行くのではないか??
と思う今日この頃です

 

だって、冷静に考ると、
いくら素晴らしい作品だとしても
その作者の死後、
遺族がずっと(50年とか、ある程度限定されるにせよ)
報酬を手に入れられる
って何かおかしい気がするんだよね、、、


by jazzmaffia | 2015-03-20 18:23 | ひとりごと | Comments(0)

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