最近親しくなった、
Nona Reevesというバンドのボーカルであり、
いろんなシンガーのプロデュースも手がける、
西寺郷太氏書き下ろしの新書が
8月9月で2册出ました
昨年は小説『噂のメロディメイカー』も出してたしね、
もちろん音楽の方でもリリースをどんどんしている訳だから、
「一体いつ書いてるんだ?」てくらいのタイトなペースだね
で、どの本も音楽愛、それもポップス愛に溢れる本だ
まずは左の
『ウィーアーザワールドの呪い』を読了
ほんでもって本日
『プリンス論』を入手したところ
ってところで前者のレビューだけ軽くしておきます
*****
帯にもあるように、
アメリカンポップスの歴史を総括した本だけど、
いろんな歴史をひもときながら
1985年のチャリティソング
"We Are The World"
をその分岐点とする視点が面白かったね
1950,60年代はさらっと説明しつつ、
1970年代のディスコの時代を検証しながら、
MTVの時代になり、
マイケルジャクソンがスターになり
結果、
アメリカを代表するアーティストを集めたチャリティーソングを
黒人のスターたち主導で制作されたという事実の重要性を西寺氏は強調する
そして
"We Are The World"に参加したアーティストが
軒並みその後のキャリアが失速しているという指摘は
「なるほど」だったね
そこらへんの分析と実証データをマメに集めてるところが
西寺氏の真骨頂だね
さらっと読みやすい本です
"We Are The World"を知ってる人も知らない世代も
ポップスの歴史読本として手に取ってみてはいかが?
西寺郷太 著
NHK出版新書