Book : 『沈まぬ太陽』レビュー

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『沈まぬ太陽』山崎豊子 著 1999年
こんなスタンダード?な長編を読んだのは初めてかも?
文庫本で5册にもなるこの長編を読んでみようと思ったのは、
義父母宅や親戚宅でよく見かけたから
興味はあまり無かったが、1度は読んでおいたほうがいい、気がした
かつ読み始めて知ったが、最近になってドラマ化も進んでいるとのことだったしね

3週間ほどで5冊を読了
仕事のはざま、新幹線移動中などの時間を駆使しました

やはり好みな内容ではないけれど
引き込まれる&実に良く出来ていることは確か
著者山崎豊子さんが晩年の70代に頑張って取材して書き下ろしたと聞くと
著者のエネルギーの凄さにビックリだ

内容はズバリ日本航空(JAL)という大企業を舞台に
全うなスジを通したがために10年以上も海外を島流しさながらにたらい回しにされた、
実在の男、この本の中では恩地という名前で出てくるその男を中心にした話だ

今であれば速攻
「転職のすすめ」をされるまでもなく、
転職をしたであろう境遇で
そのままひどい境遇に耐えていくうちに
いつしかまたリベンジのチャンスが訪れるが・・・
という流れは、現代的では既にない

が、大企業に巣食う不条理は
著者もあとがきに書いているように
何十年経っても全く変わっていないという事実
そして俺のような市民には全く分からない、
政治と経済の癒着しまくった複雑な利権主体な世界を知ることが出来る、
限りなくノンフィクションなドキュメンタリーでもある

これを読んだ俺が思うのは
・・・つまるところ
俺は音楽をやっていくしかないなぁ・・・
てことだね

政治や経済にクチを出すには
現代のそれは
あまりに複雑な数字のゲーム化した世界であるし
しかもそのお金本位な「アメリカ式資本主義」は
衰退に向かっているという事実をふまえると
あちら側には踏み込んでも仕方が無いな
としか思えない

もう残り少なくなってしまった陣地を奪い合うゲームの最中、
新たな陣地をバーチャルに作り出すゲームの最中
そこに後出しで介入するよりは
新たな発想の生き方
すなわち資本主義以前の生き方を見直す時期に来ている現在
こうした企業と国が引き起こす理不尽の数々・・・
・・・というお話は、
20世紀にあったお話
という史実としては意味があると思うけどね

まぁ、
就職したことの無い身として
こうした大企業や政治に巣食う事実を勉強するには
時折この手を読むのは悪くないとは思いました


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by jazzmaffia | 2016-09-05 18:16 | SWING-OによるReview | Comments(0)

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