カテゴリ:#SOUL大学( 7 )

大学生から頂いた質問に答えてみよう

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昨日11.23
昭和音楽大学にて
単発ですが講義をしてきました

ミュージシャン仲間に色々うんちくを語ってるうちに言われた
「SOUL大学」「教授」をそのまま自称し始めて早7、8年
ついにリアルに大学講師をしてきましたw

春頃に専門学校講義は経験済みでしたが
音楽大学はまた楽しみにしてました
いろんなことはイメトレして行きましたが、
結果ほぼフリートークをしてきただけでしたが
概ね好評だったようですw

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な訳で、講義中にアンケートを集めたものの
答えられなかった質問についての俺なりの回答をここに記しておきましょう
二つ選んで答えることにします
生徒さんがこのblogにたどり着いてくれるかは分かりませんが、、、

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Q「音楽にかける時間はどうやって捻出したんですか?」
from 男子学生

これはまた印象的な質問でした
まさに「今の若者」な質問だと思いました

俺が数年前経験したことを思い出しました
友人の娘さんで高校1年生の子がいて
「トラック制作について勉強したい」と言ってたので快諾し
「色々宿題出すから、やりとりしながらアドバイスしよう」と言う形にしました
その後彼女の目指したい音楽性とかを色々聞いて、
最初の宿題を出しました

ところが数ヶ月たっても一向に返事も宿題も届きません
まぁ俺が困ることではないので放置をして
半年後にたまたま会う機会があり
「あれはどうなったの?」
って聞いたんですが、その時に彼女が答えたのが
「ごめんなさい、忙しくて時間なくて、、、」

唖然としました
まだ学生で、学生なりにやりたいことが出来てきて
ラッキーにもその道のプロフェッショナルと接することが出来た
普通はなかなか接触できないものですよ
親がその種の仕事をしてたりしない限りは

そんな出会いを全くありがたいと思っていない感覚
One Of 出会いの一つとしかキャッチしていない
むしろ日常会う人たちとのやりとりに忙しくて
それを理由にラッキーな出会いをみすみす見過ごす感じ

大人な俺の感覚からしたら、ただただ勿体ないとしか言えないですが
今の若い人たちはその彼女に限らず、本当忙しそうです
スマホでのSNSからゲームから買い物からオークションから
ほぼそんな理由だと思うんですが
逆に可哀想ですね
自分の時間がないんです
何がしかに繋がっていないと過ごしていけないなんて、、、

そんな質問をした彼にはこう答えてあげたいですね

時間なんていくらでもあるよ
時間は自分でコントロールしよう!とさえ思えたら
そうね、、、具体的には
まずはスマホを置いて、
1日生きてみたらどうかな?


Q 機械化されていく中でこれからの私たちの未来は?
from ジャズミュージシャン&イラストレーターを目指す女子学生

これはドキッとする面白い質問ですね
その「言い方」が尖ってもいて
色々考えている「風」で(失礼 笑)いい!

でも、少し危険性も感じますね
俺も昔はそうでしたが、若いなりに頑張って学んで
大人に負けないようにしようとすると
結果、時々こうした大人が使いがちな
「型にはまった質問」を若い側がしてしまうことがある

一つ冷静に考えてみましょう
Aiの話を例に出すまでもなく
「機械化」がこれからも当分の間進んでいくことは
残念ながら自明であります
でもそれは今現在大人な側が進めてしまっていることです

そんな社会にこれから飛び込む側である若者には一つ大きな権利があります
そんな社会のあり方にNOを突きつけられる
時間はかかるでしょうが、
そうじゃない社会を作っていく側になれるんです、若ければ若いほど

この質問に孕む問題があるとすれば
そんな「機械化されゆく社会」にこれから飛び込む社会人予備軍なのに
自分の意思が一つも入っていない質問だということです
つまり、社会の問題を、まるで他人事のように話している

このマインドはテレビのワイドショー視聴者のマインドとも一緒ですね
世の中の事件やゴシップのワイドショー的報道で見てるだけだと
「どうなっちゃうんだろうねぇ」
という共有しかできないんです
画面の向こうの出来事になっちゃうんですよね
あなた自身もそんな社会の構成員なのに

その感覚のままだと
きっと面白い演奏のできるジャズミュージシャンや
話題になるイラストレーターにはなれないでしょう

自分の視界に入る出来事をどう捉えるか
どう接していくか
それは自分次第です

長くなりましたが、彼女に直接お答えするなら

うん、
で、
あなたはどんな未来があるといいと思う?







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by jazzmaffia | 2017-11-25 01:25 | #SOUL大学 | Comments(0)

ネットラジオ番組「ウタウピアノ」更新しました vol.11

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SWING-Oがナビゲーターを務めるネットラジオ番組
「ウタウピアノ」が更新されております
もうvol11ですね!
次回でちょうど一年です!!



今回のゲストには
最近セカンドアルバムを二枚リリースしたばかりの
若きソウルバンドWONKから
江﨑文武(アヤタケ)氏をお迎えしました!
WONK HP

昨年1stアルバム"Sphere"で自主レーベルからデビューし
CD Shop Award2017に選ばれるなど
いきなりの大ヒットを記録、、、
、、、てところで数多のメジャーレーベルからの誘いがあったにも関わらず
今後とも自主レーベルからの活動を発表しちゃう感じが素晴らしい
そんなバンド&レーベルのデザイナーでありメッセンジャーでもある、
アヤタケ氏との対談&連弾はなかなか面白かったです

俺とはふた回りも下ですからね
そしてさすがな今時の若者!!
クールだけどめっちゃ内に秘めたる熱いものがたくさんある感じ
彼らの音源とともにぜひチェックしてみてください

&感想を含めたメッセージもぜひお待ちしておりますw

jjazz.netはフリーでいつでも聴けるインターネットラジオです
このvol.11は10月後半まで、いつでも何回でも聴けますよ

https://www.jjazz.net/programs/casio/
こちらにアクセス!!

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by jazzmaffia | 2017-10-01 00:06 | #SOUL大学 | Comments(0)

#SOUL大学 33講目は「今後のCDの役割」について

オンラインサロン #SOUL大学 も
半年がすぎましたが、相変わらず週一の講義を続けております
また久々に講義内容を公開しておきましょう

#SOUL大学33
〜CDは本当に無くなっていくのか?〜
CDが重宝がられるケースを紹介しましょう

 先日ネットでこんなニュースを見つけました
『MP3、正式に終了のお知らせ』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170520-00010003-giz-prod

 このニュースをみると、いよいよ
レコード・カセット→CD→配信
ときて
配信→ストリーミング(サブスクリプション)
の時代に変わったという象徴的なトピックのように感じました。実際音楽業界の人でも音楽を聴く方法〜新譜のチェックはSpotify~Apple Musicなどで済ましてしまう方が結構いるくらいですからね。リスナー側になるとそれはより顕著でしょう。現状中高生の子に聴くとまだYouTubeで聴くことがほとんど、と言ってましたが、Line Musicの普及などと共にそちらに流れつつあるのは確かだと思います。

 そんな中、レコードやカセットがリバイバル&健闘しているのはご存知な方も多いでしょうが、果たしてCDは今後どうなっていくのか?という話が本講義の議題ですね。

 という話をしようと思った時に、うってつけの記事があったのを思い出しました。「エリス」というweb雑誌で2015年9月の12号のこちらの記事ですね
「CDは本当に臨終間際なのか?」鷲巣功 著

→web音楽誌エリスは無料です。こちらのURLで下記パスワードを入れればご覧になれますよ

http://bccks.jp/bcck/137758/info
パスワード:alpn71ym

 この記事を要約しますと、まずCDの歴史を振り返ります。1970年代にSONYとPhilippsが企画を決めたCDの誕生、CDの普及と共に始まったデジタルマスタリングによる音圧競争、違法複製に対応するために誕生したコピーコントロールCD、通称CCCDの音質劣化などで「CDは実は音が悪い」ということが2000年代半ばあたりから一般論となってきて、その頃から世界的にCDセールスも下降線を辿り、それと共に配信〜ストリーミングが普及してきて現在にいたる。そんな「音が悪いCDを聴くなんてもう時代遅れだから、次の高音質段階に進め」という流れがオーディオメーカーからも発表される、そんな現代だと。

 一方、鷲巣氏自身はデジタル録音方式そのものには長所も多く、開発次第では今以上の進歩も望めるし、きちんと製造すれば、もっと良い音質を維持できるという意見もある。そもそもCDは録音作業終了からプレスまでの製造工程に問題があるのだという意見もある。。。など、CD自体が悪いのではなく、現状のCDを作られる工程に問題があるのではないか、という立ち位置で話される。

 そして、記事を書かれた2015年現在で、CDを軸にしているレーベル〜ショップをいくつか紹介されていた。それはどれもある種マニアックな音楽を扱うショップばかりでした

BSMF RECORDS ブルース〜ソウル系
http://www.bsmf.jp/

MUSIC CAMP ワールドミュージック系
http://www.m-camp.net/

アオラ ワールドミュージック系
http://www.ahora-tyo.com/

 これらのショップの方々の言葉の中で印象的なものがあった
「音楽は「誰でもわかる」というより、敷居を少し高くして特別なものなんだと伝えるのが、本来のあり方ではないか?昨今のように各自の嗜好趣味を尊重するあまり、バラバラで勝手に音楽を聴きながすよりも、ある程度の評価基準はあったほうがいい」

 消費を前提とされる音楽ならまだしも、体温と肌触りを大事にする音楽にとっては確かにそういった「敷居の高さ」が必要だというのは自分もよくわかる。だってブルースなりアフリカ音楽なりに興味を持ったとしても、いきなりパッと聴いてもわからない。詳しい人、詳しい評論家の話を頂戴しながら路地の奥深くに入っていくほうが自分好みの「名盤」に出会えるはずだし、「名盤」であることに気づけるような自分に成長していける訳です。

 そして、もちろんそうした音楽はレコードで聞けたらそれはベストかもしれませんが、作る側もそこまでの予算がなかったりするでしょうし(レコード制作は今はCDよりも圧倒的に予算がかかります)、聴く側もレコードで聴くシステムを入手する&保持するという手間をかけるのはそれなりに費用がかかる。そんな時にCD、コンパクトなディスクはちょうどいいサイズなのですね。そしてブックレットにはちゃんとクレジットなり説明が加わっていたりする、それがまた路地に入っていくガイドにもなる。

 そんな訳でまず1つ目の「CDが重宝がられるケース」
<<マニアックな音楽にとってはCDはちょうどいいメディアである>>
ということです。そういう音楽にとっては、きっと今後もCDが重宝がられていくことでしょう。

 そして本日もう一つご紹介したい「CDが重宝がられるケース」があります。これも上記「マニアックな音楽」と重複しますが、
<<ライブを軸とした活動をするアーティストの作品発表方法>>
ということです。

 実にいい、個人的に身近な例があります。椎名純平、ご存知ですよね?ソウルシンガーの彼は華々しいメジャーデビューをしてから、いろんなレーベル及び活動方法を転々とし(その間にはSWING-OもDezille Brothersというバンドで絡みましたね)、その結果彼がたどり着いた作品発表の方法です。その流れは彼自身のブログを読むのが一番その「熱意」が伝わるでしょう。

"...and the SOUL remains" 前夜の話
https://www.junpeishiina.net/and-the-soul-remains-1

 彼はここ数年、全国を一人でドサ廻りしてきた中で感じたものがあり、結果としてたどり着いたのが
「ライブ会場でしか売らないCD」という発表方法です。

 無名な人ならいざ知らず、彼のように知名度があり、相談次第ではリリースするレーベルもあるはずのシンガーが選んだ道。確かに彼も記しているように、「どこかのレーベルから出す」ということはどうしても音楽よりも大事にされる別なことが生じてしまう。そしてかなりのパーセンテージも抜かれてしまう。であればいっそ、、、と彼が全国のお客さんの体温を感じてきた結果選んだ道。「ライブ会場でしか売らないCD」

 確かにそういうものを自主で作る、となると、より
「自分らしいもの」
「自分がやりたいこと」
に向き合った音楽を作れるし、そういうモチベーションになる。
実際、その作品集"...and the SOUL remains"はここ10年で一番「椎名純平らしい作品集」となっていた。


 レコードも振り返れば、CDがぐいぐい広まっている頃には
「レコードはもう来年には無くなってるね」
と言われてましたが、確かに主役の座はおりましたが、結果として現在のように生き残っています。CDも今日記したような形で、今後も当分は生き延びていくことでしょう。。。

 SOULな日々をお過ごしください

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*****

こういう話を最低週一でしつつ
質問があれば答えつつ
時折楽屋裏〜ツアー裏話〜スタジオ裏話などをしてたりします
表のblogでは書けないことも多数です 笑

興味ある方は是非いらっしゃいませ
月1000円で交流できるネット上のサロンです
質問、アドバイスもどんどんお待ちしております

#SOUL大学 〜正解のない、フィーリングの美学〜

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by jazzmaffia | 2017-05-24 13:31 | #SOUL大学 | Comments(0)

#SOUL大学 も20講目になったので、、、

オンラインサロン、 #SOUL大学 も20講目になりました
なので(?)、今回は最新の講義をお見せしておきましょう

*****

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#SOUL大学 20
〜絶対音感よりも大事な音感とは〜

 先日ちらっと農業の話のくだりでお話ししたように、調律というものは時代と共に変わっているわけでして、現代が440hzで調律するのをベースにしているのに対し、モーツァルトは422hzで調律していたわけです。そこで想像していただければわかりますよね?「絶対音感」と呼ばれるものがいかに緩い概念かが。2017年現在、というかこの半世紀以上にわたって、日本における「絶対音感」というものは440hzで培われてきました。その音感が「絶対」であればあるほど、他のhzで調律された音楽に対して不寛容になっていくわけですし、本末転倒な概念と言わざるを得ません。

 。。。という「絶対音感」に関してだけでも一講義打てるわけですがスルーしまして、そんな危うい「絶対音感」よりも大切な「音感」について今回はお話ししておこうと思います。

 そもそも「聴覚は成長する」ということは皆さん知っておいて欲しいですね。仮に絶対音感があったとしても、バップジャズの高速な、例えばJohn Coltraneのサックスソロの全音程を当てることができるかどうか?というのは別問題なわけです。多少のアドバンテージがあったとしても、ほんの数秒のアドバンテージしかありません。じっくりのべ何時間も聴き込む上での数秒の差です。ドの音がどこかさえ分かれば、あとは「絶対」音感がなくても、いわゆる「相対音感」があれば大丈夫なんです。そしてそれは後天的に成長するものです。

 かくいう俺自身がどれだけ30歳以降に成長したかというのを実感してますからね。幼少期からピアノは習ってましたから、精度低めではありますが、ほぼほぼな絶対音感は持っていますが、だからと言って、ファンクな曲ジャズな曲の音程は最初まったくもって聞き取れませんでした。ただひたすら聞きまくり、セッションしまくっているうちに、徐々に「聞こえてくる」ようになったのです。

 そしてそれは音程だけに限りません。ちょっとした音質の違いも聞き分けられるようになってきました。40代以降には、おおよその帯域まで聞き分けられるようになりました。レコーディング〜トラック制作を多数してくると、ミックス作業をしていくうちに、どの音域をあげるといいか、下げるといいか、が聞こえてくるようになるのです。

 そのような聴覚ですごく大事なポイントは、つまるところ音程を正確に当てることができるかどうか?ではなく、
<<その音が気持ちいいかどうか>>
を判断できるかどうか?なのです。

 そのニュアンスは、サンプリングで音楽を作る人などを例にとればわかりやすいでしょう。レコードからサンプリングする場合などは、欲しいテンポにするために再生速度を変え、結果音程が変わったりします。そんなサンプリングした素材を2つ以上重ねる、なんてことになった場合の判断基準は、「気持ちいいかどうか」に尽きるわけです。

 例えばこのTシャツのA Tribe Called QuestのQ-Tipなどは、素晴らしい耳を持った人と言えますね。彼は特にキャリア初期は楽器を弾けない代わりに、サンプリングを絶妙に駆使することで独自のトラックを生み出してきました。レコードをもとにサンプリングする訳ですから、いろんな音程がなっていたりするし、その音程が440調律の楽器では演奏できない響きになってしまったりするわけです。そこを判断する際に基準となるのは、もはや「快感原則」を持っているかどうかでしかありません。

 実例を挙げましょう。このTシャツの"Low End Theory"の次に出た"Midnight Marauders"収録のATCQ代表曲"Award Tour"1993を聴いてみましょう

 これのそもそものループも音程があやふやです。最初のコードがAb、トップの音がEbと思われますが、少し低めです。それが0:50あたりからの展開部になると露骨に音程がわかりません。vibraphoneの音程はEb E Ab E Ebとも聞こえますし、E F A F Eとも聞こえます。つまり調律が曲中で変わっている状態な訳です。でも、音楽家の俺からしても絶妙に気持ち良いところに行ってるように聞こえます。その調律が狂ってる感じと、その場所がブリッジと呼ばれる展開部であることが相まって、絶妙に機能してるように聞こえるのです。

 というギリギリセーフな例もあれば、アングラ大御所系のMF DOOM先生になると、「さすがにこれは微妙じゃない?」というネタのミックスがあったりします
"Project Windows"

 Isley Brothersネタなども織り込んだこれは、さすがに俺は気持ち悪いです。みなさんはどう聞こえます?こうしたヒップホップは、アングラだと有名無名問わずよくあります。オーバーグラウンドで売れているものは、ATCQしかり、さすがにみなさん耳がいい&ちゃんと確固たる独自の音感を持ってらっしゃるので、ギリギリだとしても心地よいものになっていて、俺らミュージシャンには作れない音世界となってたりしますね。

 いい例をもう一つ上げておくと、絶頂期のMary J.Bligeのこの曲もサンプリングの都合、チューニングが微妙です
"I Can Love You"1997
最初のピアノのサンプルからF#m寄りではありますが、少し低くてFmとの中間になってます。そして曲はその調律のまま続くのです。でも普通に聴けますよね?(これを自然に聞こえるように歌えてるMaryJ.Bligeがすごいです。ピッチ補正などもまだやりづらい時代なはずなので、、、)

これは当時ライブでカバーしようとした時に気付きました。「これキーどっちなんだ?」と。で、このイントロのサンプルを使おうとすると、普通の調律では演奏を合わせられないので、合うようにサンプルの音程を調整しました。

 サンプリング音楽全盛期なこのころの音楽は本当多いです。サンプリングという、楽器を弾けなくてもオケが作れる!というメリットがある一方、ちゃんとした「快感原則」を持ってない人だとトラックがただただ気持ち悪くなってしまったりする。そういう音感こそが現場で活きる音感なのです。

 生演奏現場でももちろん大事です。例えば今やっているレコーディングで、サックスのレコーディングをしてる際も、調律を合わせるのが難しい楽器サックスは、よくよく聞いてると他の楽器と調律が合ってないように聞こえてきて、調整にすごく手間取りました。楽器の調律を合わせてもらっても、吹き方に寄って、ある音程だけがずれて聞こえたりするのです。そういう時も、何を持ってOKとするか?がすごく大事になるのです。
 
 そんな「快感原則」こそがこの講義の肝の一つです。

 みなさん、是非とも自分らしいSOULな「快感原則」を獲得してくださいませ


*****

こういう話を最低週一でしつつ
質問があれば答えつつ
時折楽屋裏な話を紹介したりしております

興味ある方は是非いらっしゃいませ

#SOUL大学 〜正解のない、フィーリングの美学〜
https://salon.synapse.am/salons/soul/timeline

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by jazzmaffia | 2017-02-24 13:57 | #SOUL大学 | Comments(0)

自分の中の闇と膿

#SOUL大学 的なお話、課外授業ですね

*****

「自分の中の闇・膿をそのまま言葉にしただけ」(某先輩談)
という類の歌詞の楽曲を聴くと重い気持ちになる
得てして人間観察が浅かったりして、
ありがちな「負けない」「立ち上がれ」「永遠の愛」系フレーズと
同じ響きしかそこになかったりするし、
歴史と哲学(先人の知恵)の勉強を全くしていないであろうことを露呈していたりするから

誰にでも闇・膿は心の中にある。いろんなものを背負っている。
その、漠然とした「よくわからない」ものを
「どう言葉にすればよいのか?」というのは
数千年もの間いろんな人が言葉に、芸術にしてきている
そのために「学び」、つまり勉強することの意義がある

どんなに情熱的に必死に「立ち上がれ」と叫んだとしても
どんなにそれに感動するひとが多数いたとしても
両者はどこにも結果向かえないと思うんだ
マイナンバー化した感動とでも言うべきか?
そこに個人はいても個性は実はない、
「952号が怒ってます」
「173号が泣いてます」
という履歴が残るだろうけど

99年前にマルセルデュシャンが
男性用便器にサインしただけのものを「アートだ」と言って展示したことがあった
「アートが美しくあるべきだって誰が決めた?」
という意図もあったという

そういう意味では
「自分の中の闇・膿をそのまま言葉にしただけ」のものも
「アート」と呼んでいいのか?
と思わなくもないが
問題があるとすれば
デュシャンと違うのは
その歌詞を書いている人も
聞いて感動してる側の人も
それを「排泄物」だと認識していない点だろうか

、、、、
お、なんか学者風な文体で書いてしまった
言いたかったのはシンプルに言えば
「言葉で表現する人は
もっと言葉選びをちゃんとしてみないか?!
もっと自分を掘り下げないか??」
てことです

エンタメはエンタメでいいんですよ
踊ろう!好きだ!系は永遠ですから
メッセージ系を装ってるのに浅いものが残念なんです

だって歌曲にとって歌詞ってほんと大事だし、難しいし、でも素晴らしい可能性があると思うから

PS
Rhymester "Beautiful"2015は
Mummy-D氏いわく
いま大切なものは「美しくあろう」とすることではないか?と
そんなシンプルだが難しいことを
どう表現すればよいのか?
を苦労して推敲して仕上げたリリックだそうだ

「0か1かで出来た世界の
白か黒かつけたがる住人
君と僕は違う世界で同じ檻につながれた囚人
正しくもなきゃ強くもないが
生き様は決して無様じゃない
せめて美しく生きよう
いや、美しくあろうと願い続けよう」

俺もそんな気分です

*****


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by jazzmaffia | 2016-11-30 23:50 | #SOUL大学 | Comments(0)

#SOUL大学 更新中です、もう10講目!!

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オンライン #SOUL大学 #Synaplse 更新しました

もう10講目!!なんか最近書き出したら止まらないです、、、


なのでチラ見といきましょう


#SOUL大学 10
〜ストックフレーズからの脱出〜
『ストックフレーズ』とは言うなれば、「言語表現における手グセ」みたいなもの。村上春樹氏の手にかかると『制度言語』という表現になる。つい、つかってしまうフレーズのことだ。俺らの周囲はそんなフレーズに囲まれてしまっている。俺が、私がしゃべっていること思ってることも気づくとそんなフレーズに毒されてしまっていやしないか?それは本音と言えるんだろうか?<世界に1人の自分>の言葉なんだろうか?今日はそんな話。表現者もそうでない人も、ちょっと気をつけてみてもいいかもしれない、そんな話。。。


<途中をちら見せ>
、、、
「あいたい」という曲がまた新たに発表されて今売れている、、、すでに「会いたい」系がここ10年はずっとずっとはびこっているのに、また「会いたい」曲が誕生して、かつまた売れる。なんなんでしょう?
、、、、
つまりここ10年は、大衆は「会いたい人に会えていない」ということであり、かつ「会えない」状況の解決に全く向かってもいない、ということなんでしょうかね?

、、、、

我ながら面白い話を色々と出来てると思う #SOUL大学 ですが、
もう少し受講生増えてほしいなぁ・・・

て言いつつも、脳内整理のために楽しく書いているんで大丈夫です 笑


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by jazzmaffia | 2016-11-28 02:38 | #SOUL大学 | Comments(0)

俺がシンガーRと話し合った内容を紹介しよう

本日はまたちらっと #SOUL大学 でどんな内容を講義してるか?
を紹介しますね
まだ席は半分くらい空いてますよ!

*****

#SOUL大学 05
〜俺が女性シンガーRとした話を紹介しよう〜

 今日は、ある種の実践編的な話をしよう。俺自身、音楽人に会うと大抵音楽の話をしてしまう。中でもシンガー相手になると、つい「こうしたらいいんじゃないか?」という話をしてしまう。人によっては迷惑な話かもしれないが、少なくとも俺から見て(自己申告含む)
<これからどうしようか悩んでる>
という人にはついつい、色々と語ってしまう癖がある。
■こういうことを打ち出して行けば良いんじゃないか?
■もっとこういうことをやればいいんじゃないか?
そういうことを言いたくなってしまう。それもなるべく的確なもの、イメージ出来るものでありたい。決して『SWING-Oってすごいね!』と言って欲しい訳じゃないんだが、そう見えなくもない折はあるかもしれない。でもあくまで俺自身の希望はその相手が

★よりよい音楽生活をして行って欲しい

ということであり、

★その音楽人としてのキャリアの一コマに俺の音、言葉が影響を及ぼすことが出来たとしたら嬉しい、というのが素直な本音だ。

本来、そうした仕事は音楽事務所の人なり、レーベル、レコード会社の人がすべきこと、であったはずだけれど、今やその方向性が画一的で、どメジャーを目指す人なら**というのが共有されていて、中々新規の面白いアプローチを示唆されることは少ない、という印象がある。かつ気づけば、年齢問わず
『アーティスト自身が方向性は決めるべき』
くらいな風潮すら感じる。なので、ついつい俺自身、アドバイスを待つよりも、自分で考えちゃおう!となってから早20年。色んな出会いと別れを繰り返しながら、悪くない場所にいさせてもらっているのは有り難い話。でもあくまで俺は音楽をやる側作る側であるので、決してマーケティングのプロではない。俺が出来るのは
★その音楽人がより魅力的な発信が出来るようになる
その協力くらいだ。それさえ花咲けば、自分の「色」が出せるようになれば、そこから先の大きなフィールドこそ、その道のプロと協力しあって進んでいけばいい。何なら会社なり人を紹介するしね。

 この #SOUL大学 は、そんな場所としても機能すればいいと思ってます。

。。。という長い前置きをした上で、先日とある友人女性シンガーRと話した内容が、なかなかいい内容だったと思うので、それを記してみようと思う。

*****

まずは簡単な彼女のプロフィールから紹介しよう

 女性シンガーRは、年は30代半ば、インディ系中心ではあるものの、それなりなリリース数はある、凄く声の倍音がここちよい感じの、アンサリーとかノラジョーンズとかコリーヌベイリーレイとか、そんな感じのシンガー。でも「これ!」という、個性が明確に現れている作品は出せて来れていない。それなりに器用だからか、打ち込みものからロックなものから、いろんなフォーマットの音に声を載せて来た人。英語の歌がオリジナル含めてこれまでは中心だった。

 事務所はあるようなないような、一応デモ制作などは手伝ってくれている、くらいの場所がある。ある程度世話にはなっているものの、契約書を交わした間柄ではない。

 そして今、次にどう動いて行こうか?をあれこれ考え、かつ動いていて
*日本語のオリジナル制作もやり始めている
*出来たデモを色んな人、特に業界系な人に配っている


*事務所をちゃんと探すべきかどうか?
*リリースするレーベルをどうするか?インディをいろいろあたるのがいいのか、メジャーにあたるのがいいのか?
(付き合いがある会社はなくはないが・・・といったところ)
*とにかく、しばらくリリース出来てないし、早く、いい形で作品をリリースしたい!!!というのが本音
などが悩みポイントでもある

まず俺が話したのは
■1) 年齢を考えても、無理してメジャー契約を考えない方がいいと思う
事務所もなんなら同様かもしれない。よほど現状の自分を買ってくれる人が現れれば話は別だけどね。コーラスを含めた裏方には興味は今のところない、とのことなのでそれも省く。

■2) だとしたらまず優先すべきは、自身の音楽制作かライブ活動になる
彼女は
*ギターでの弾き語りはできる&やっているが、ジャジーなコードまではまだ弾けない
*そんなに積極的にライブはやってきていない、月1程度
100人以上集められるワンマンとかはたった今は厳しいかも?
*未発表のデモ音源は6曲ほどたまっているが、方向性がバラけている。

、、、典型的な、凄くいいものを持っているのに、うまく進んでいる要素があまり見当たらない、というタイプの人だね。年齢問わず本当に多いです、こういう人。

■3)以上を踏まえると、1度自分の在り方そのものを整理する必要性があるね。でも今から1から何かを始めるのも違うし(作品を早く出したいのならば)、、、てところで提案したのは、プロフィールの再考

「ふだんどういうプロフィールにしてるの?」
と聞くと、ジャズのどうのこうの、コリーヌベイリーレイのどうのこうの、、、と長くて、結局キャッチーなものでは無かった。

「Rのやりたいのはジャンルで言うと何なんだろ?」
と聞くと、
「今いろいろ細分化されちゃってる感じがあって、あんましジャンルでは打ち出してないですね。ジャズとかネオソウルくらいは使わなくもないですけど」
ときた。

 そう、ジャンルというものの捉え方は整理したほうがいい。そりゃ本来ジャンルなんてない、というのは正論だ。ジャンルというのは少なくとも盤を作りたい、ライブを金とってやりたい、という時点で、「どんなことをやるのか?」を説明するためにある。まぁ元はラジオであったりレコード・CDショップの為というほうが正しいだろうけど。ジャンルを言わなくていいのはプリンスなりマイケルなりマドンナなり、日本で言うならばサザンなり椎名林檎なり山下達郎なり、、、何せ誰もがその存在を知っている「アイコン」になれたときに初めてその人自身がジャンルとなる。無名な人が、少しでも有名になりたい時には、自分の独自性をジャンルを含めてうまく表現しないとだめだと俺は思う。かといって「ジャズシンガーです」「R&Bシンガーです」などという、すごく広義なジャンルを名乗っても個人に焦点が絞れない。俺が言いたかったポイントは
★そのワードで、その人の歌がイメージされるようなものが必要だ
というだけなので、イメージ出来そうなら何でもいいと思う。

音楽的にマニアックなところを狙うなら例えば
「よみがえったローラニーロ」「ヌーベルバーグの映画が見えそうな音楽」
なんてのもいいだろう。(↑意外と良いね?笑)

もしそういうとこじゃないのなら、よりR自身の趣味なりビジュアルなり、自分がこだわっていることなりをうまく言葉にできればいいのでは?と
例えばコーヒーが好きだったら
「コーヒーミュージック」を打ち出すとか?
と言うと
「あ、それ誰かやってましたね。いいですよね、あの感じ。物販でコーヒーも売れるし・・・」

確かにRambling Records〜畠山美由紀&小池龍平なんかがやってるね
http://www.rambling.ne.jp/coffee_music/

「そう、この線がいいんじゃないか?Rは何か音楽以外で趣味はあるかい?もしくはずっと使ってる香水とかないかい?」
「アロマ好きですね」
「ついつい選んでしまう匂いとかあるかい?」
「アールグレイですかね。ブラインドテストをしてもつい私アールグレイを選んじゃうんです。もちろん紅茶のほうも大好きです」
「アールグレイミュージック」「アールグレイサウンド」
それすごくいいんじゃない?

Rは凄く癒し系な声を持っている人。
アールグレイの香りが大好きな人。
そんなシンガーが奏でる音楽が
『アールグレイ・ミュージック』『アールグレイ・サウンド』
なんて看板でやり始めたら、凄くいろいろ見えてくるんじゃないか?

そういうアロマや紅茶を扱う店で積極的にライブをやっていけばいいし、
いずれそういうグッズを出せば良いし、
そういうコネクションはきっと簡単に全国に広がるから全国でライブ出来るようになるだろうし、
いずれはその手のメーカーがスポンサーとなって作品発表も出来るようになるかもしれない、、、、
、、、想像がどんどん広がった

それならば、
どんな環境になろうとも、一生Rが続けられる音楽じゃないか?
やってて楽しい、勉強しがいもある人生になるんじゃないか?
「海外活動も視野に」と言っていたのにもリンク出来るんじゃないか?
結果、そのイメージだけ気をつければ結果、どんなジャンルの音楽も出来るんじゃないか?
渋みや苦みがあっても良い訳だしね

結果、
いまどんなデモを作るべきかが定まってくる
デモを渡すべきところも定まってくる

『アールグレイ・ミュージック』『アールグレイ・サウンド』
いい響きだと思うよ。


*****

彼女Rがそれを実践するかどうかは分からない。

でも俺にとって大事なのは、こうやって真剣に話に乗っているうちに、俺自身にとっても、参考になるアイデアがこうして産み落とされたという点にある。

ひとまず『アールグレイ』はしばし使わないが
(これを読んだ人も、使うのはお控えくだされば幸いです。
もし使いたいと思ったらご一報を。そのRを何なら紹介しますので)

俺自身用にこの発想で何か面白いくくりを考えてみよう


PS: #SOUL大学 受講生のみなさんも、もし必要であれば、
かつこちらに時間がある時であれば、この手の相談はのりますよ。この大学の利点ですから。



*****

こんな感じの話もしております
月々千円で入れるのはほんとお得だと思うよ
発展のしかた次第では値段設定を変更することも有り得ます
(現状の講義は3000円払った人だけ、になるとか??)

#SOUL大学 の動向は是非チェックしてくださいませw
#SOUL大学 〜正解の無い、フィーリングの美学〜



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by jazzmaffia | 2016-10-23 21:11 | #SOUL大学 | Comments(0)