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写真で振り返るPt1-PeopleTree-

1ヶ月過ぎちゃったけど
下北沢SEED SHIPで1/29に開催した
俺のグランドピアノ演奏
NOVOLのライブペイント
KEITA SUZUKIの写真展示
によるイベントPeople Treeのもようです

(写真は全てKEITA SUZUKIによるものです)

今回はRoy Ayersがテーマでした
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その写真をポスターにしてKEITA氏は持ってきてくれました
その上にNOVOLが軽くペイントした合作がこれ
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ライブ中のもようはこんな感じ
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NOVOL
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この日は
EverybodyLovesTheSunshine
Searchin'
Running Away
AmericanPromise
Daylight
などなどをピアノ一本&サンプラで演奏しました
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仕上がった絵はこちら
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素敵な空間でしょ?

次回は4/14土曜日
同じく下北沢SEED SHIPにて
Pete Rockをテーマに開催する予定です!
お楽しみに!
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by jazzmaffia | 2012-02-26 16:27 | Live Report | Comments(0)

雑考02 -原曲再現は必要なのか?-

一部の関係者にはトゲがあるかもしれない
結果嫌われてしまうかもしれない
そんなことを恐れず雑考02として書こうと思う

ある時から
すなわち音楽がビジネスとして
システムとしても回転し始めた70年代中盤以降
ディスコ時代以降のことと思われる表現手法が一つある

ライブをやる際に
原曲と全く同じ構成/編曲でもって再現するという方法だ

その理由はほぼこういうことだと思う
それを買ってくれているお客さんが喜ぶから

果たしてそれはどこまで正しいのか?
というのが今回のひとりごとのテーマだ

*****

そもそもは音楽がポピュラー音楽として機能し始めた、
20世紀初頭まで振り返るべきテーマとも言えることだろう

もちろんその頃から「再現」という表現方法は存在した
評判のいい曲、パフォーマンスを見た業界の人から、
「あれをやってくれないか」と言われて、
それに乗った人がビジネスのルーティンに乗っかることが出来て
レコードをリリースすることが出来て、スターになれた

そしてそんな時代も成熟してくると
それに飽き飽きした人たちがブチ壊しにかかってくる
それが50年代バップジャズであり、後の60年代ロックであると思う
そこではどうブチ壊して新しいものを再構築出来たか、が大事であり
言わばアーティスト主導である、という
俺らからすると理想的とも言える時代がその時代であったと思う

その勢いは70年代前半まで続いたものの
60年代後半のイギリス出身アーティスト、ビートルズの活躍
70年前後のWoodstockを筆頭とするフェスの成功と共に
音楽がまだまだ大きなビジネスとして機能出来ることを感じた、
あらゆる人たちが音楽に集まり、会社を興し、
結果今思えば必要以上に音楽産業の分業が進んでいった

そして音楽的にもポップ/前衛含めて限界に達したと思われた70年代後半、
シンセサイザーを始めとするあらゆる形で音楽表現に機械/コンピューターが出現して来た
そこでサンプリング/ドラムマシンを筆頭とする形で、
新しい音楽表現が生まれ、
音楽産業は生き延びるどころか
更にその輪を世界に広げることに成功した

80年代こそそれは、その高価な機械を手にすることが出来る白人を中心に回っていたが
90年代になると遂に誰もが手に入れやすくなったため
黒人音楽が台頭し、世界を制覇するに至った

というのがざっくりくくった20世紀の音楽シーンの流れと言っていいだろう

*****

そうやって俯瞰してみると
ライブで「原曲再現をする」というのは正しい表現のうちの一つかもしれない
という気もする
ポピュラー音楽そのものがそもそもそうだったのだから、とするならば

すなわち音楽をどう捉えるかによってその評価は別れるだろう

音楽はそもそも「出し物のひとつ」という捉え方
それはポピュラー音楽の原初的であると共に
今のポップス、それもアイドル系なものにも共通して言えることだろう
そこではその音楽性自体はさほど大事ではない
結果楽しめるかどうか、が大事だからね
毎度引き合いに出すけど、AKB48であったり、Exileであっても同様のことが言えるだろう
音楽性の挑戦でビックリさせる必要性はそこにはない
必要なのは安心のエンターテイメントであり
言うなればルイアームストロングのあのおどけた顔を見て楽しむのと同様だろう
彼がどんな高度なプレイをするか?どんな新しいジャズをやるか?
よりもそこが大事であったように

すなわちそうした現場では
聴衆の期待する、あの、皆の知っている、
「原曲の再現」というのが最大の聴衆へのプレゼント
すなわちエンターテイメントとなる

「文化の幼児化」の話は前回もしたが
その文脈で言うと
エンターテイメントを提供する側が
聴衆を幼児と想定して提供するというスタイルとも言えるね
子供でも楽しめる、というスタイルってことだね

*****

一方で今の音楽産業は先に述べたように
60,70年代に生まれた、過去の破壊と再構築による音楽が
ビジネスとしても大成功した所から始まっている
(ROCK、SOUL、FUNK、ある種のJAZZもそうだね)
そしてその時代に生まれたものを俺も愛してしまっている
&それで育っている

だから今や50代60代以上の先輩方は
そうした音楽的挑戦の歴史を必ず持っていたりする
(本人が挑戦とすら思ってない場合も多々あるけどね 笑)
そしてその挑戦が評価された時に
それまで以上の売り上げを記録し、ビジネスとしても成功した
というキャリアを持っていたりする訳だ

それらの音楽は存在の仕方、生まれ方、能書きを含めて
大人の音楽と言ってもいいだろう
「まだまだ君ら若者には分からないさ」というやり取りが
昔には多々あったことだろう
そうやって若者をナビゲートしていく流れがあった
そして深みにはまっていくのだ

その観点からすると
ビジネスの観点からしても
「原曲再現」というのは疑問に思う訳だ

例えば二つのパターンを考えてみよう
*既にミリオンセラーかそれに近い売れ行きがあり
街の誰もが知っているヒット曲となったもの

→それは原曲再現でもいいかもしれないが
一方で、新たなアレンジを施しても皆が分かる訳で
そのアレンジが成功して評判を呼べば更なる評判を呼べるかもしれない
という意味で五分五分としておこう

少なくとも80年代までは、
そうしたヒットを出して、再現に走るアーティストはシーンから消えて行く
という正当な報いがあったんだが
より音楽がビジネス化&コンピューター制作が進んでからは
再現に走るアーティストが意外と生き残れるような流れが出来てしまった
そりゃあ再現しても売れてくれるならば、皆再現に走るよね?楽だから

もう一つは
*まだ誰もが知るに至っていない曲
もちろんこれはプロアマ問わずほとんどの世の中の曲がこれだと言えよう
メジャーでも中ヒットくらいまでならばこれに入れていいだろう

→原曲再現をするということは、知っている人の安心感以上のものは与えられない
であれば、よりインパクトのあるアレンジ、
もしくは歌い手の魅力が伝わるアレンジに直して表現する
というほうがそのアーティストの魅力を伝えることができる
&その曲の新たな売り上げも期待できる
すなわちそのアーティストの成功につながるのでは?と

もちろん俺はビジネスのプロではないんだけど
俺なりに冷静に考えてもそっちのほうが自然では?と思ってしまうんだが、どうだろう?

*****

あくまで俺の感性では「原曲再現はよくない」と思っている訳だけど
色んな例外はあるのでね、難しいけどね
例えば素晴らしいアレンジが既に出来ている!という自信があって
でもそれが売れないのはおかしい!という観点で
ひたすらそれをごり押しのように再現し続けるというのも一つの美学だと思うからね

俺の疑問点を正確に言えば、
ライブでカラオケを使うかどうか?というさじ加減ということにも言い換えられるね
歌唱力を売りにしていない人ならば、オケを使うのもやむを得ない部分もあるだろう
特にダンスをしながら歌う人とか、お客さんと一緒に振り付けが決まってる曲とかだとね
でも、確かな歌唱力があるのであれば、オケを使って再現することに意識を持って行くよりも
新たなアレンジでもってより、歌にスポットが当たるような見せ方をしたほうがよいのでは?

と思ってしまって仕方がない今日この頃なのですよ

*****

と俺の本音を言いつつも
歴史を振り返ってみたり
何度も言うように、現在の「文化の幼児化」という側面を目の当たりにすると
それも致し方ないのか?と思う側面もあり
音楽で食って行こうという立場として絶対に正しい!
とは言い切れない自分もいる訳よ

大きく考えると20世紀に始まった、
アメリカ主導のポピュラーミュージックの在り方というものは
既に終わって行く方向にあり
それに変わる新しいものが欧米以外から生まれてくるのでは?
という側面も多々ある、そんな時代に今生きている

そうしたことを考えると
仕事現場や人のサポートではそこまで強くは言えないなと思う一方
せめて自分自身は
聴衆を幼児と思って対応するのではなく
生徒と思って教育&ナビゲートしていこう!
安心感を売るのではなく、刺激、深み&歴史すなわちSOULを売っていこう!


SOUL大学助教授と自称し始めたのは
そうした意思からなんだよ

*****

最後まで読んでくれた方、お疲れさまです
さらに
雑考01 -知識はどこへいく-
も良かったらお読み下され!

SWING-Oのライブ情報はこちらです
http://swing-o.info/live/
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by jazzmaffia | 2012-02-01 00:30 | ひとりごと | Comments(0)