Movie : 『Knife In The Water〜水の中のナイフ』

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"Knife In The Water~水の中のナイフ" 1962年
ロマンポランスキー監督
Krzysztof Komeda(クリストフコメダ) :音楽

これはいい!かなりの俺好みな映画だ
ポランスキーと言えば、な「チャイナタウン」1974年
最近では「戦場のピアニスト」2002年
などは好きだったけど
このデビュー作は知らなかった

菊地成孔「ユングのサウンドトラック」という映画紹介の著書にて
「ジャズと映画・見るべき10本」の中の三つ目に紹介されていて
見てみた次第だけど
まずのっけから音楽が最高でやられました
そして急いでレコード化されてないか調べたら
案の定最近レコード化されていて、かつ在庫が残っていて
急いで入手した次第
(残念ながら7インチは売り切れだったみたいだけど)

監督のポランスキーとともに、音楽・ピアノのコメダもポーランド人
まだ60年代は共産党な時代で、
西欧文化の輸入に対してはかなりの検閲が入っていたようで
音楽で唯一許されていたのがジャズだという
実際、五木寛之の60年代の小説などでもポーランドのジャズシーンが出てきた記憶がある
ジャズ好きにとってはポーランドジャズ、通称ポーリッシュジャズというのは
ジャズの純粋培養の地と言うイメージがあるようだ

Bill Evans的でもあり、Giant Stepsの頃のColtrane的でもありつつ
でもどこか寒々しい感じの楽曲、演奏
それがこの湖を舞台にしたモノクロ映画に実によくあっている

そしてストーリーの秀逸さにもすごくやられた
けん怠期かな?という夫婦が車を運転して湖に向かう
その途中にヒッチハイクな若者をピックアップして始まる、
たった3人しか登場しないストーリー

夫婦仲悪いのかな?
いやこれが普通な夫婦なのか?
いややっぱり仲悪い
・・・とハラハラする二人の関係の描写の秀逸さ
アメリカ映画だったらもっとシンプルに良し悪しを画像に明確に出すはず

若妻役のヨランダウメッカのキュートさにも目を奪われる
若者役のジグムントも、夫の執拗な意地悪に乗ってきたりはむかったりして
結果夫と仲良くなっていく、、、のかな?、、、いや???

そして場所は湖
殺人でも起きるのかな???
と思いきや、、、、

その結果は???
お互い影を背負うことになりつつも、
なんとハッピーエンド!!!

その、「影のあるハッピーエンド」っぷりがいい!!
「二人は幸せに暮らしましたとさ」っていうんじゃないとこがいい
ゴールインなんて嘘だよ
常に人は
喜びの裏には影がある
影の果てには喜びもある
そんなもんだと思っている俺からしたら
アメリカ的超絶シンプルなハッピーエンドは胡散臭くてねぇ
(もちろん影のあるいい映画も沢山あるけどね)

そんな「影」を絶妙にバックアップする音楽がこのコメダの音楽って訳だ

いいよ
オススメです

オープニングからいいです


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# by jazzmaffia | 2017-01-12 15:03 | SWING-OによるReview | Comments(0)

2017年最初のひとりごと

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2017年 酉年
明けましておめでとうございます
今年もよろしくお願いします

年末突っ走ったせいかな
初日の出をテレビで見てから寝て
昼頃に起きてから今日は何もする気がおきず
夕方にやっと初詣をしに出かけたものの
あとはずっと家でだらだらとテレビを見てる
それもほとんどガキ使の録画を、、、

かつ何だろう、食欲が止まらず、
ずっと何か食べちゃってる
ちと危ないなこりゃってくらい
間違いなく太ってる

やっとテレビに飽きて、自分の部屋に戻って
今年最初に針を落としたのがBob Dylan
なんだろ、ノーベル賞のニュースが飛び交ってた時にもあまり聞かなかったのに
今日ふと聴いたら気持ち良い
"Blowin In The Wind"も名曲ですが
"Hard Rain"が今日は心地いい

あ、そろそろいつもの、
昨年を振り返りつつ今年の展望を記す
という流れを始めましょうかね

因みに2016年最初のひとりごとはこちらです
ま、見直しても大した抱負は書いてないね
2016年の抱負は「継続」な感じでした
実際はどうだったか?

ひとまずやってきた仕事を振り返ると
■Doberman Infinity のツアー参戦・バンマス〜制作
*Akloのツアーでバンマス
*堂本剛ライブ〜制作は継続中
*Flying Kids〜浜崎貴司サポート 継続
*西寺郷太氏との仕事や遊びをいろいろと
*岡本定義さんとの仕事や遊び 継続中
*大西ユカリさん制作〜ツアーサポート・・・からの打ち上げで甲本ヒロト氏と飲む
*なかの綾とのライブをいろいろと
*初のピアノ連弾ライブwith 木村イオリ
*タカツキタツキ音楽実験室の始動
*Battle Of Studyセッションホストを1年間皆勤
*兵庫県高砂市の地元の音楽祭「たかさご万灯祭」を見学&飛び入り
■CASIOとのコラボを色々と→結果ネットラジオ番組を持つことが出来た
■オンラインサロン #SOUL大学 開講

などなどでしょうか
お、こうして振り返ってみると
「継続」というよりは
「新規開拓」がうまく出来た2016年だったかもしれませんね
特に■のものは俺の中で新機軸というか、新たな世界を見ることが出来た仕事でした
そしてそれは2017年こそ開花させていかなきゃならない、そんな話たちです

他には近所ですが引っ越したりしたのも個人的には大きいトピックですね
それを含めていろいろと環境が変わった年でした
継続どころか
大きな変遷の2016年だった
と言った方がいいかもしれないね

言い換えると、仕事のしかたのバリエーションが増えたとも言えます
特に自分の喋りであったり、言葉が
仕事になりそうな手応えを掴むことが出来た年でした
理系出身の喋りが下手くそだった自分が
時間はかかりましたが、そんな場所に来れていることに
自分でも嬉しい驚きがありますねぇ、、、
、、、いやぁほんと、人間って変われるもんですねぇ、、、

*****

で、2017年はどんな年になるか、していくか?
ですが、
ま、今年こそ去年の継続、てとこでしょうかね?笑

大筋はそうなんだけど、
今年は絶対にしたいと思っているのは
(2016年に出来なかったことでもありますが)
自分のソロ作品をリリースしたい!
ということですね

ソロ、とはこだわってません
自分主導で誰かをプロデュースした作品も含めて
積極的な制作はしていきたいと思ってます
&既に実はいろいろと進んでいます

そうね、
昨年一昨年は自分の制作をやってみたり止まったり止められたりで
結果創作欲求にブレーキかかっちゃってましたが
作品という形での発信をしてこそのSWING-Oだと思ってますんで
そういうエンジンをまた始動していければと思う元旦です

あ、あと今年は年男ですね 笑
そんな年男のSWING-Oの今年の動向にも皆さん注目してて下さいねw

心地よいSOULな正月をお過ごし下さい

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# by jazzmaffia | 2017-01-01 23:50 | ひとりごと | Comments(0)

R.I.P. George Michael

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George Michaelが亡くなったというニュースが
12.26に駆け巡った
享年53歳

若すぎる死だけれど、
最近はどちらかと言えば残念なニュースが多く
かつ新譜を積極的には聞いてなかったけれど
旧譜は今でもよく聴いていて
特に写真の真ん中の
"Club Tropicana"(1983)は両面ともDjでよくかけていたし
先日12.22の宇多丸&西寺郷太主催の80s night@webのイベントでは
西寺郷太氏がDJで"Everything She Wants~恋のかけひき"をかけていて
そしたら宇多丸氏がDJブースにかけつけて盛り上がっていて、
その後、この曲の今聴いてもいい感じは一体何なんだろう?て話をした
、、、そんな矢先

西寺郷太氏からしたら今年はPrinceに続く、
本を記したアーティストの2人目の死去となる訳だ
そうか、どちらにも1980sに大活躍というのとは別な共通点があるね
「レコード会社と契約や権利について戦った」
というキャリアだ

どちらもその戦いの最中である90年代半ばは
リリースが減ることとなり
個人的には、
1番センスがキラキラ輝いていた時期を闘争に費やしてしまい、
再びリリースをする頃にはセンスの翳りを見てしまった
という印象がある

殿下はそれでもインディなり何なりで
やけくそなものであれストックであれ、
リリースを止めることがなかったからまだしも
ジョージマイケルはただでさえ寡作の厳選リリースタイプだったのに
そこを闘争に費やしてしまったが為、復活した"Older"1996の頃には
ちょいときらめきが薄くなった印象を否めなかったのを覚えている

とはいえそれまでの
Whamとしての3枚
ソロとしての"Faith""Listen Without Prejudice"
の計5枚
特にWham!のセカンドとソロの1stにはかなりお世話になったし
多大なる影響を受けた

ポップでありながらも
その背景に黒人音楽への多大なリスペクトがあった
例えばそのカバーセンス
特にWham!セカンドに収録の
The Isley Brothersのカバー"If You Were There"
俺のSOUL道への入り口となった大事な曲だ

オリジナルも
Wham!"Freedom"はモータウンビートへの入り口となったし
(Culture Club "Poison Mind"と共に)
ソロ作の"I Want Your Sex""Monkey""Too Funky"などは
Funkyな音楽への入り口となったし
"Monkey"はシングルバージョンがリミックスバージョンだったので
("Everything She Wants"恋のかけひきもシングルはリミックスバージョンだったね)
「リミックス」という感覚への入り口にもなった
Wham!のデビュー曲"Wham Rap"はRapという言葉を最初に聞いた楽曲かもしれないし
"Young Guns""Bad Boy"と共にヒップホップ的な作品の入り口だった

積極的な豪華コラボ作にも結構やられたし
(Elton John、Queen、Aretha Franklin、Mary J.Bligeなどなど)
センスのある引用の格好よさを知ったのも彼が最初かもしれない
"Fast Love"でのPatrice Rushen"Forget Me Not"の引用
"Waiting For That Day"でのRolling Stones "You Can't Always Get What You Want"の引用
などなどは俺のツボとなった

、、、といろいろ切りがないね
そんな中、彼の死を知って一番最初に聞いた曲を最後に紹介しよう
最も好きな曲のひとつ、だね
それはソロ1st作"Faith"の6曲目のシングルだ
"Kissing A Fool"1988
https://youtu.be/omsBhh8vA7c


こんなジャジーで素敵な曲を
全米5位にしちゃった訳だ
この曲の凄いのは
ずーっとチルに淡々と続いて行って
クライマックスは3:15くらいにやっと来る
そんな粋な曲をヒットさせちゃうその感じ
ほんとこの頃のジョージマイケルは神がかってました

そんなジョージ
実は俺と誕生日が同じ6.25なんです
いろいろ音楽以外ではありましたが
その、素晴らしいセンスを持った人が
俺と同じ誕生日であったことを
これからも誇りに思って生きていきます

お疲れさまでした
 
 

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# by jazzmaffia | 2016-12-27 04:14 | R.I.P. | Comments(0)