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Movie : "Graffiti Bridge"


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"Graffiti Bridge" 1990
そりゃもうひどい言われようだ
追悼ということでいろんなプリンス特集本が出ている訳だけど
どれ一つとしてこれを評価しているものはない

実際この映画のサントラはリアルタイムで購入したものの、
プリンスのセンスに翳りを感じた作品でもあった
それでもいい曲は多数ある
賛否あれど、俺はこのなかのヒット曲の
M12 "Thieves In The Temple"
は好きだし、アレンジがイマイチなだけで(苦笑)、よく出来た曲だと今でも思うし
M4 "The Question Of U"
もシンプルでいい曲だ

そんなところで、
映画をこの度初めて見てみた

そうね、テーマは崇高なものではある
皆が一つになれば争いは無くなる
そして楽園にたどり着けるはずだ
必要なのは愛

金をとるのか、光をとるのか
・・・なテーマ

それをライブハウス同士の争いをベースにした話になっていて
そこに崇高な天使的な役割の女性としてイングリッドチャベスが出てくる訳だが
パープルレインにおけるアポロニアこそセクシーで魅力的だったけど
チャベスがどうしても魅力的に見えないのが勿体ない

実際ヒロイン役はマドンナからキムベイシンガーまでオファーしたが
いずれも断られて、そうなったという話もある
もしヒロインがそこらへんの当時キラキラしていたスターが出ていたら、
もう少し違う印象になったかもしれない

一方で
P-FunkのボスGeorge Clintonや
Staple SingersのMaves Staplesなどの大先輩から
この後大プレイクする当時13歳のTevin Campbellも出てるし
音楽的には美味しい要素は満載ではある
映画には復縁?したJam&Lewisも出てるしね

実際他のマフィア〜ドラッグ売人系の黒人映画のストーリーの在り方と比べて
それらの雑な設定&ストーリーと比べても
実は全く遜色はないし、
むしろテーマは崇高だったりするし
マイナスイメージなスタートだったからか
個人的にはそこまでひどい気はしなかった

この時期のプリンスのビジュアルも実際格好いいし
ダンスもキレキレだ

あと、噂では
試写会では評判よかったんだが、
いざ公開されたら更に編集されて
現在のイマイチとされるものになってしまっていた
という話もある

、、、、と精一杯フォローをしてみたが
やはりこの現状の作品で一見に値するか?
と言われると、そうではないかな 笑

でもそんな
争いごとはやめよう!
というテーマをもとに
どうやって音楽エンターテイメント映画にするか?
をプリンスなりに必死で頑張って作ってみた心意気は買いたいね

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このアルバムジャケットの左上の女性が
ヒロイン役のチャベスです
魅力的に見えます???笑

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by jazzmaffia | 2016-08-18 02:32 | SWING-OによるReview | Comments(0)

プリンス名曲選2 "Money Don't Matter 2 Nite"

殿下が召されてもう1ヶ月以上経ってしまった
あらゆる音楽誌に載っている追悼特集を見ながら
改めて殿下の凄さと面白さを再確認する日々

そして話すネタとしても本当に面白い
人それぞれの、世代それぞれの「プリンス」のイメージがあるから
話が尽きないんだよね

そんな中
時折、自分にとっての殿下の名曲を紹介していくことにします

まず自分にとっての第一の名曲は、
召された直後のBLOGにも記したように
"Pop Life"(1985)
だね
→記事はこちら http://jazzmaffia.exblog.jp/23087695/

続いて思いつくのが・・・


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"Money Don't Matter 2 Night"
by Prince and the New Power Generation (1992)
https://youtu.be/L7FffaOqqYA
この頃のプリンスは
ぐいぐい時代を牽引していた側だった80年代に比べて
少し迷走し始めて、
結果、時代に乗っかる側になってきた
という印象の頃だね

前作サントラ"Graffiti Bridge"(1990)に
名曲こそあるものの、全体的に
無理矢理なヒップホップ感を感じたりしたし
ポップセンスが少し陰ってきたように思ったりしたし
結果映画もろともセールスがイマイチっぽかったし

、、、といった印象の時に
ふわっとリラックスした、
殿下のポップセンスが全開のアルバム
"Diamonds And Pearls"(1991) がリリースされた
そして久々の、
かつ結果生前最後の全米No.1ヒット"Cream"も生まれ
続くアルバムタイトル曲も3位と大ヒットして
、、、という中の4枚目(厳密には5枚目?)にカットされたシングルがこれ

これまでの殿下にはなかった、
ミドルのメロウでメロディアスな作品
なんつうか、当時はSimply Red的な空気も感じたかな

これが凄く好きになった理由は曲の良さはもちろんだけど
なんと日本でレコーディングされた曲
と知ったからだ

ツアーで来日していた狭間に
「レコーディングしたい」と日本のワーナーの担当者に伝えて
空き日に急遽レコーディングされたのが
この曲と"Strollin"だったらしいが
いずれも、実にリラックスしたスムーズでいい感じの曲

人づてで聞いた話だけど
殿下はいろいろ注文がうるさくて、わがままで、
大変だなぁ、、、と思っていたが
いざライブを見て、作品を聴いたら
ただただ圧倒されて、、、
感動しちゃった、らしい

なにがあったか知らないけど
この、日本で録られた曲は、
ふと我に返った殿下が、何のエグい装飾も施さずに
さらっと自然体で録ったんだろうなと

なにがあったか知らないけど
「金のことはもういいじゃないか」
「金のために、石油の利権のために子供を戦争に送り出すなんて馬鹿げてるよ」
なんてシンプルなメッセージを、
ブラックジャックにはまって身を滅ぼしそうな男の姿に託して歌っている

うん、素朴でいい曲だ

俺はいつも
この曲を聴くと
ネオンだらけの東京の繁華街を歩いている気持ちになる



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by jazzmaffia | 2016-05-28 12:58 | SWING-OによるReview | Comments(0)

R.I.Prince

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また1人
レジェンドがあちらに召されました
いやいや、、、早すぎでしょ?
去年だけでも2作出してるし
これからキャリアの総括を始めようとしているかのような雰囲気を
醸し出していた殿下だったというのに・・・

召されてからTwitterなりFacebookなりを見ていると
彼の影響力の凄さを、そしてワン&オンリーなことを感じるわけです

何をもって「ワン&オンリー」か?
例えばMichael Jacksonも同じかそれ以上の影響力のあった故人な訳ですが、
彼の場合は(少なくともソロで言うならば)代表作とされるものが、
3、4作に集約されていく訳ですが
殿下は、
死を嘆く人それぞれにとっての名作がある
という事実です

セカンドのセルフタイトル(邦題『愛のペガサス』)1979年 という人もいれば
"1999" (1982年)という人もいるし
一番のヒット作でもある
"Purple Rain"(1984年)
から始まる
"Around The World In A Day" (1985年)
"Parade"(1986年)
"Sign Of The Times"(1987年)
"Lovesexy"(1988年)
"Batman" (1989年)
"Diamonds And Pearls"(1991年)
、、、などなどを挙げる人もいるし
俺の周囲のミュージシャン、業界人は
"The Rainbow Children" 2001年
を挙げる人も多数だし、
それ以外の更なる新しめの作品を挙げる人も多数見かけた

つまり、
殿下と出会った作品こそが代表作
という訳だ

そんな人は、、、
長きに渡って活躍した人で比べるならMiles Davisぐらいか?

そして、俺にとっての思い出深い作品は
1985年の"Around In The World In A Day"
これは初めて小遣いを貯めて買ったプリンスの作品で、
わざわざ予約して買ったので
特典に何か冊子がついていたと記憶する
レコード袋も、今は亡き兵庫県高砂市の「ミヤコレコード」だしね

初めて意識したのは、
1999収録の"Little Red Corvette"1982年だったと記憶する
そして"Purple Rain"1984年もふむふむ、と思ったものの、
タイトル曲もいい感じだとは思ったものの、
曲の後半の殿下の絶叫が中学生の俺にはどうにも受け入れがたく、
レンタルレコードくらいでとどめておいた

でも、数ヶ月たつうちに、やはり殿下の存在が気になりだし、
購入したのがこのアルバムという訳だ
先行曲の"Raspberry Beret"が気に入ったのも大きい
そしてこのアルバム収録曲の
"Pop Life"
これに打ちのめされた
「なんだこれ???」「なんだこの心地よい響き!!!」
この、強烈なビートとメロウネスの同居にやられたのだ

これは当時としては珍しく、PVが作られなかったにも関わらず、
2枚目のシングルとして切られて、かつそこそこ売れた(全米7位)
これは後に12インチも購入した

そこからはもうずっと新譜は必ず購入する日々
殿下が名義を含めて迷走する1990年代後半こそは少し離れ気味になったけど
1999年の"Rave Un2 The Joy Fantastic"からはまた再び追いかけ始めた
そして殿下名義じゃない中では一番の名作だと思う、
件の"Rainbow Children"2001年が発表され、
むしろ俺の周囲の絶賛の嵐にビックリしたね
ネオソウルに対する殿下からの返答的な作風だったからだろうね

その後の殿下名義へ回帰してからのはどれもいい
中でも
"Musicology"2004年
"Planet Earth" 2007年
"20Ten" 2010年
"Art Official Age" 2014年
"Hit N Run Phase1" 2015年
あたりはよく聴いたね

・・・て言ってると、本当きりがないなぁ
好きな曲も書ききれない
他アーティストへの提供曲でもいいの沢山あるしなぁ

*****

でもこの俺の世代ならば、
行きたければ何度もライブに行く機会があったはずなのに
残念ながら俺は一度も行けていない

なんだろう?
そもそも誰であれ、
俺はそんなに積極的に外タレライブに行ってきていない
衝撃を受けるのが怖かったのかな??

こんなに作品をおっかけてるのに
ライブの評判が凄くいいのに
何故俺は殿下のライブに行かなかったんだろう???

いろんなことがよぎるね
そして悔しくもある・・・

*****

ひとまず
本当に素晴らしい作品を多数残して頂きました
そして個人的にも多いに影響を受けさせて頂きました
黒人でありながら、
白人率の高いミネアポリスという街に育った殿下が故でしょう、
Sly StoneからJimi HendrixからJoni Mitchell、Sheena Eastonまで、
あらゆるものを飲み込んで昇華された作品たちは
俺にとって本当に不滅です

これが
俺なりの精一杯の殿下へのメッセージです

お疲れ様でした

そして

ありがとうございました
 
 
 
 

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by jazzmaffia | 2016-04-22 23:05 | R.I.P. | Comments(0)