そこのミュージシャン、読んだほうがいいよ!Pt2

最近もゆっくりだけど本は読んでるね

やはり時代もあってか、
「これからの音楽業界はどうなるのか?」的テーマな本が
よく平積みになっていることが多く
ついつい読んでしまう

てことで
「そこのミュージシャン、読んだほうがいいよ!」Pt2
をお届けします
あ、正確には音楽関係者、関係したい人、にお勧めな本たちです

⇒Pt1「そこのミュージシャン、読んだほうがいいよ!」

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まずは個人的に一番読んでいて面白かったのはこの本です


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未来型サバイバル音楽論 津田大介+牧村憲一著

これは素晴らしい!
音楽家、業界関係者は是非読むべき本だと思うね

やはり物事は歴史を踏まえてステップアップすべきものだと
そういう意味でこの本は
大先輩な牧村氏と、その息子世代な津田氏との共著という形、
というのが実にバランスがいい

牧村氏による、
ピエールバルーによるサラヴァレコード
ベルウッド、アルファなどのシティミュージックを発信した日本のレーベル
牧村氏自身が関わったトラットリアを始めとする渋谷系レーベル
などの解説の中には沢山ヒントに満ちているし、

津田大介氏による
最近の音楽ビジネスのあり方の変化の説明、とくに
UStream、Twitterを始めとする
現在、音楽でもよく使われるようになったSNSの登場で
これからどういうことが可能か、ありえるか?
などは実践編としてのヒントに満ちている

それらを、
実に前向きに提案してくれているところが素晴らしいね
全編未来へのヒントに満ちている

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逆に、この本はヒントこそ沢山転がっているんだけど
印象としてあまりいい本とはいえなかったな

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ウェブ時代の音楽進化論 望月寛丈 著


基本的に文体が
インチキな預言書や
宗教の勧誘本的なところが嫌いだな
いきなりの断定でもって
な訳で次!みたいな展開も多いしね

新語を多数書き出して
いずれの自分の評価を期待する感じも鼻につく

かつHipHopなどの音楽製作における「サンプリング」にあたることを
「ミックス」と言っちゃってたり
という間違いもいくつかある

ていう部分が読むのを退屈にさせる

その点を大きく差っぴいて
実は面白い視点もいくつかある
音楽の変遷を
武器の発展と軍隊の関係に例えたところなどは、
なるほど!と思ったし

レコード会社の役割を
アーティストを生み出す側から
補助する側に向かうだろう、という話も
現実にそっちに向かいつつあるから共感できる

ワンオブ音楽ビジネスの未来考察本に過ぎないが
音楽関係者なら、軽くは読んでみてもいいかも

きっと作者は一人で書くよりも
対談形式なりの共著で書いたほうがいい気がする

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これもかなりお勧めな本だね
著者いわく、メディア側の有名人にスポットを当てた本ではなく
「市井の人々に取材した」本

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ジョニー・B・グッジョブ 浜田敦 著

これはいい企画の本だったね
あらゆる音楽絡みの仕事をしている人、
それも特に一般的に有名って訳ではない人に対しての
作者と対談をしていくだけ

「あなたの仕事について説明いただけますか?」
という質問で始まり、広がっていき、人によっては脱線し、
というのをそのまま記してあるだけ

だからいい
決して啓蒙的であったりしないし
ましてやHow To本でもない

だからいい

音楽で、音楽絡みで食っていきたい
なんて思っている人は、
まぁ読んでみるといい
楽しいことも、辛いことも、つまんないことも
全部そのまま書いてある
それでもやりたい!と思うなら是非いらっしゃいませ!


個人的には
エンジニアの中村宗一郎さんの緩さと強さ
ミュージシャン曽我部恵一さん
マネジメント豊岡歩さん
PA 三浦正仁さん
なんかが普通に面白かったけど

それ以上に
元レコードショップ店員や
元オンライン中古CDショップオーナー
などの話が強烈だったな
ある種音楽業界を小馬鹿にしてるような目線の彼らのインタビューも
載せちゃっているところがこの本の本当の面白さ


もう一度言うけど
これを読んでさらに音楽業界に興味をもった人は
是非こちらにいらっしゃいませ!
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by jazzmaffia | 2011-02-12 22:30 | Recommend | Comments(1)

Commented by nao at 2011-02-12 22:53 x
ご無沙汰してます!津田さんの本興味深いです。次読む本、決まりました!

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