他の人と一緒じゃ嫌じゃないかい?

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久々のひとりごと

読むとイラッとくる人もいるかもしれないので気をつけて!
でも俺は、そのイラッとくる人に愛を込めて書いているので気づいて!

ここ数年、シンガーソングライターの歌詞力の低下は目を覆うばかり
まぁ腕がないのは仕方ないとしても、
どこかで見た事があるようなタイトルばかり
どこかで聴いた事があるようなセンテンスの羅列ばかり

いくら他人と一緒が安心だからって
アーティストまで他人と一緒で安心っておかしくないかい?



例えば女性シンガーの方々
イメージ、シンボルとして好きなのは分かるが、
使い過ぎじゃないかい?これ↓
Butterfly〜蝶
Mermaid〜人魚
Moon〜月
Forever/Eternal~永遠
Fantasy
Honey


ぱっと思いつくだけでもこれだけある
そして無作為に女性シンガーのアルバムを手に取ると
大抵上記のイメージのタイトルの楽曲が最低でも2、3曲は見受けられるだろう

それ自体が悪い訳ではない
例えば月というのは今までもこれからも
女性にとっては大切なシンボルであるだろうことは間違いない
でもつまり、
既にそうやって共通認識としてあるものをタイトルにする、てのは
素人でも思いつく事じゃないかい?

ましてや内容も「あるある」な共通認識的なセンテンスで出来ているとすると
尚の事その曲の存在価値が薄れて行く

そんなリスクを把握しつつも
敢えてベタベタにしてみる、
敢えて使いつつも拡大解釈・新解釈を加える
敢えてぶち壊す
そうした「敢えて」がその人の個性になっていくのは
少し考えれば分かるよね??

ベタベタでありがちなことをやっているのに
それを自覚していない
自分が見えていない
それはダサいと俺は思ってる

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例えばこの北野武の本に出ていた話を1つ引用してみよう

彼、北野武は
礼儀を大事にし、
迎合を最低と考える

その視点が彼の全てのベースだ

元々貧乏な家の育ちだが
プライドを持った母親の影響がいかに今に生きているか
並んで食べ物をもらう/買うようなマネを許さない母親の考え方が
どれだけ今の自分に生きているか?という母親への感謝の側面もある、エッセイ集

その北野武の視点だと、映画の喧嘩シーンが嘘くさく写った
現実はどんな喧嘩もあっと言う間に終わる
2、3発も殴れば大概決着はつく
でも映画でそれだとスリルに欠けるせいか、
いつしかあの長尺な喧嘩シーンが生まれた訳だ。
ところがそれを産み出した人ならばまだ許せても
その2番煎じどころか100番煎じくらいをやっている映画の多さに辟易した

そこで生まれたのが彼のデビュー作「その男、凶暴につき」という訳だ


*****

冷静に自分のこと、自分の周囲のことを観察していれば
当たり前と思っていた事の脆さが沢山あるはずで
当然とされている事への疑問も沢山産まれてくるはずで
何故そういうことを歌詞にしないのだろう??

その方が絶対に自分にしか書けないものが書けるはずだし
他人と一緒じゃない自分が発見出来るはず

アーティストでありたいならば、常識人である必要はない
新しい常識を作れる人になれるのかどうか?ということだからね

他人と同じようなことをするのは
そろそろやめませんか?
他人と同じようなことをしちゃってる自分に
そろそろ気づきませんか?


音楽業界のためにも
リスナーのためにも

そして
何より自分のために


*****

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彼の作品の好き嫌いは置いておいて
アーティストな自分を捜索中の人はこの本を読むといい

俺も、大大大共感なのは、
この本の中で、何度も何度も繰り返されている、
日本の、芸術は自由だという幻想が如何に芸術家を産みにくくしているか
という点だね
音楽でもその影響は如実にある、
自ら出てきたもの、はその時点でアートだ、という感覚を持った人が
やる側みる側両方によく見られていたりする
そうした私小説的なものを推奨する教育が如何にだめかと力説する

でもこれは実に微妙な点でもあって、彼自身も説明してるが
「矛盾して聞こえるかもしれませんが、
自分の内なる欲望にきちんと向かうということは、
内輪受けする私小説的な作品を作って自己満足することとは対極にあります


そのニュアンスだよね
俺もそうだが、人は自分に都合の良いように解釈しちゃうもんだからね

やはり村上氏が素晴らしいのは
「どうやったら日本発信の芸術家を沢山産めるか?」
結果
「どうやって世界をあっと言わせられるか?」
という視点がぶれない所だね


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by jazzmaffia | 2012-07-25 01:15 | ひとりごと | Comments(0)

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