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『プリンス論』を読みながらプリンス新譜

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結局西寺郷太著『プリンス論』は1日で読んじゃいました
ある種こういうアーティスト特集記事的な文章は大好物だからね

ほんでもってグッドタイミングでPrinceの新譜が届きました
ジャケットも昨年の"Art Official Age"と同じモチーフだから
前作のボツ曲集という噂もあり
実際お遊び曲〜最新のR&Bをプリンス流に解釈したものが多いイメージかな
個人的には
Tr-5 "This could be us"
のメロウ曲がさすがな感じで好きかな

全体に曲調が一曲の中でめまぐるしく変わるものが多く、
まるでミックステープを聞いているかのごとく
殿下なりにそこらへんを意識もしたのかな?
TidalというUSのサブスクで配信のみで発表された新譜だったけど
この度iTunesやCDでも発売されたので聴けた次第

"Art Offcial Age"が
皆が求める殿下音楽を自ら再生産したような側面があったのに対し、
これは、より実験色が強いイメージ

*****

で、『プリンス論』だけど、
うん、かなり面白かったです

俺の初プリンスは"1999"1982収録の
"Little Red Colvet"だったけど
あの喘ぎ声な感じが微妙で、
"Purple Rain"1984も同じ理由で
「気持ち悪い音楽」と思っていたが、
その次作の
"Around The World In A Day"1985
を初めてアルバムで買って、聴き込んでいくうちにハマっていった

その流れがほぼ同じだったので
より彼の分析や解説がぐいぐい身体に入ってきて
面白かったなぁ

"Sign Of The Times"1987
の裏話なんかは流石に知らなかった
バンドで録ったもの「ドリームファクトリー」
声を変調して女性キャラを作ったアルバム「カミール」
1人で作っていた「クリスタルボール」
の3枚を結果一つにまとめたものだったなんて・・・

その他いろんな「へぇ・・・あれってそういう理由だったんだ!」的な話満載!
ほんでもってこの本のテーマでもある
第一印象がイマイチでも
聴き込んでいくうちにハマることがある
結果人生が変わることがある
ということの大切さをゴータ氏は切に説いている訳だけど
かなりかなり共感です

俺が自称<SOUL大学教授>としてウンチクを垂れているのも同じ理由だからね

プリンスが少しでも好きな人は是非是非読まれたし!!
プリンスを知らない人が面白い本かどうかは。。。よく分からないけど笑


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『プリンス論』
西寺郷太著



by jazzmaffia | 2015-09-23 00:03 | SWING-OによるReview | Comments(0)

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