ゾウの時間ネズミの時間

レビューを書いて是非みんなに紹介したい!
と思っている、最近読了した本が多数で
そうこうしてるうちに読了した本が4,5册
現在絶賛読書中のものが4,5册
うん、すっかり文系か俺は??

でも本日紹介する一冊は
理系的な数式が多数出て来る動物学の本
これはかなり昔、30代のどこかで読んで、
衝撃を受けた本の一つで、
最近再び取り出して読んでみました



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『ゾウの時間 ネズミの時間』本川達雄 著 中央公論社

15年振りくらいに2度目に読んだんだけど、やはり面白い本でした
1992年に書かれているから、20年以上前の本なんだが、
全くもって今にも通用する、いや今こそ必要な視点の本かもしれない

間の緻密な数式による説明こそ入って来ないけど
(15年前はまだ理系な頭だったのか、入ってきてたような気もする)
今読んでもやはり素晴らしい視点の本でした

最後に出てる
「一生のうた」ってのが笑えていいね
この本のポイントをまとめた上で歌にしてたなんてね
譜面までついてるっていう・・・

その歌詞だけ転載

ゾウさんも ネコも ネズミも 心臓は
ドッキンドッキンドッキンと
20億回 打って止まる

ウグイスも カラスに トンビに ツル ダチョウ
スゥハァスゥハァスゥハァと
息を3億回 打って止まる

けものなら みんな変わらず一生に
一キログラムの 体重あたり
15億ジュール 消費する



そう、
ほ乳類はどれも20億回まで打てるように心臓が出来ているらしい
でもそれぞれ寿命が違うでしょ?
サイズが大きい方が寿命が長いし、小さい方が短い
だから、
サイズが大きい方が鼓動が遅いし、小さい方が早い

わかるでしょ?
ネコや犬などのペットがいる方は分かるでしょ?
彼らの鼓動はかなり早いよね??

その手のなるほど話が満載なんです
しかもより詳しく把握したい人の為の数式も満載だしね


あとおもしろい数字がいろいろある中で俺が一番衝撃をうけたものは
動物のサイズからその生息密度(1平方キロあたりに何匹くらいいるか)
というのが統計学的に割り出せるらしく、
ヒトを60キロの動物として密度をみると
1.4匹/平方キロ だというんだ

分かる?1キロ四方の広さに1.4人が
生態系のバランスからするとちょうどいい密度、と出るそうなんだ

ところが
1985年当時日本で320人/平方キロ
世界でも36人/平方キロ
(2005年の日本で343人/平方キロ)
つまり、
地球の生態系を守るためには
人間が増えすぎてしまっている、
ということを動物学視点で証明されてしまっているわけだ

因みに
これは数学的には逆算も出来る
日本の320人/平方キロくらいの密度で
住んでいてもOKな生き物のサイズを割り出せる
それはなんと140gになってしまうのだ
つまり、日本はネズミ小屋並みに
不自然にぎゅうぎゅうになって住んでいるということか?

そんな訳でね、ここから俺の中で導き出したことは
目の前にあるいろんな問題というのは
ほぼほとんどが人間と人間の問題でしょ?
政治、経済、戦争からいじめだなんだ全部そうでしょ?
その「問題」の元凶は実にシンプルに
人間がこの地球に増えすぎてしまったから
となるわけだ

だから俺は思った
いろんな人間関係問題の根本的解決というのは実にいろんな矛盾をはらんでしまう
それらの人間同士の問題の解決のために必死になるよりも
少しでも自然と共生する生き方を探していけるか?
先日紹介した里山資本主義、里海資本主義のようなね
そんなことをまた再確認する訳でした

まだ
東京でマンション暮らしなんだけどね・・・



*****

なわけでこの名著
このブログで少しでも興味を持った方は
読んでみたらいかがかな?
ひとでやサンゴやウニの面白さも分かるしね
今でも面出しでよく売っている、名著です!!!

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ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学 (中公新書)
 
 

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by jazzmaffia | 2015-11-05 23:57 | Recommend | Comments(0)

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