Movie : "私が殺したリーモーガン〜I Called Him Morgan"2016

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"I Called Him Morgan"
~私が殺したリーモーガン/ヘレンは彼をモーガンと呼んだ~
カスパーコリン監督 スウェーデン・アメリカ共同制作 2016

リーモーガン
もちろん知っている
彼が参加してた頃のArt Blakey & The Jazz Messengersと
ソロ作は"Sidewinder""Speedball"くらいしか把握していないし
正直音色もKenny Dorhamと区別つかなかったりもする

"Sidewinder"などはジャズロックとも言われ、
ジャズ作品としてポップチャートも駆け上がった、
大ヒット作だということも知っている

若くして亡くなったことも知っているが
ジャズ界はそんな人だらけなので
個人的にはワンオブスーパージャズマン
くらいの認識だ

でも、なんか惹かれて
渋谷Uplinkに見に行ってきた

見てて思ったのは
今日び、リーモーガンはおろか、
Miles Davisすらも知らない人が多数になりつつある時代だよなと

これからどうやって
ジャズの「あの頃」を後世に伝えて行くか
伝わっていくのか?
というのは、まさにこれから再考されていくんだろうなと

そんな折にこれから大切なのは
「大ヒットしたかどうか」
「誰に影響を与えたかどうか」
などなどのウンチクではなく、
圧倒する音色だったり楽曲だったりする気がする

そんな意味では
Miles Davisのミュートトランペットは
その音色そのもので後世に残っていくものだろう

そしてこのリーモーガン
曲も多数名曲は残しているが
今回改めて映像で見たときの
音の太さがすごかった
このぶっとい&温かい音でこのアドリブが出来るのは
「天才」と呼ばれてきたのもわかる

彼のジャズ史に置けるどうのこうのを知らなくても
この「音色」にはやられるのではないかな

先日の話の続きにもなるけど
これこそ「肉体的」な音だなと
つまり「個」の力の凄さでもある
(「精神」と「肉体」どっちが先か http://jazzmaffia.exblog.jp/26388501/ )

映画のストーリー自体は
若くして大活躍してきたトランペッター、モーガンが、
ドラッグでもって脱落していき、
そこを救った年上の女性ヘレンがのちに奥さんとなるが
その後大活躍していく最中に浮気が元で
その奥さんに射殺されてしまう
、、、という史実を、残されたヘレンのインタビューや
まだ健在のジャズミュージシャンたちのインタビューと共に追っていく
そんなドキュメンタリー
初出と思われる写真やライブ映像も多数で
よく出来ているドキュメンタリーでした

(追記:ただ、ジャズを全く聴いてこなかった人に伝わる「映画」かどうか?と言われると正直微妙だと想像されます)

彼をよく知らない人も
彼、モーガンの音は触れてみるために見に行ってみるのは
ありかもしれないね
でも音源を聴いてみるだけでもいいかも??
とも思わなくはない 笑

な訳で、
映画でもエンディングで使われていた
この曲でも聞いてみてくださいませ

"Search For The New Land" by Lee Morgan 1964
https://youtu.be/YDfkkRa1VA8



映画情報はこちらです


PS
ジャズにまつわる映画、
ロックにまつわる映画はいろいろ出てきつつあるけど
Marvin Gayeもまさかの父親に殺されてこの世を去ったレジェンド
彼の映画とか出来ないんだろうかね?
リーモーガンが40年以上経ってから映画になった訳だけど
Marvin、Donny Hathaway、Curtis Mayfieldなどを振り返る映画なんかも
そろそろ出てきていい時代な気がするな



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by jazzmaffia | 2018-01-30 21:17 | SWING-OによるReview | Comments(0)

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