たまには演奏についてのことも語っておこう
文字にするのは時に大事だしね
SNS上でも最近「グルーヴについて」意見を出し合うなんてこともあったしね
グルーヴに関しても俺なりの哲学はありますが
それはまた追い追いってことで
今回は伴奏について
一人であれバンドであれ
歌のバックで演奏する時によく課題になるのは
歌の人のノリ、歌のグルーヴと
演奏はどう合わせるか合わせないか?
と言う点だね
というのも、
すごくオンタイムなグルーヴで歌ってくれる人ならば
ただそこと協調すればいいだけなので
話は簡単だ(演奏スキルは要りますが)
ところが多くの場合
ボーカルはタイミングが遅れがちな、ためがちな
いわゆる「重め」で歌う人が多い印象がある
HipHop~R&B、黒い系の歌い手であればかなりそれは顕著に現れる
そんな「ためて」歌うシンガーに対して
その「歌を聞いて、歌に合わせる」演奏をしていくとどうなるか?
ただただテンポがどんどん落ちていってしまうだけだ
バラードであればまだ、その重さがカッコ良い場合もあるし
落ち切って安定するならばそれはそれでカッコ良かったりもするだろうけど
かなりの率で歌い手から
「あれ、ちょっともたってない?」と言われてしまう
そこで時折
「自分は歌を聞いて演奏してたからね」
と返答する人もいるが、
俺の考えではそれはちょいと違う
「ためて」歌っちゃう、歌いたがるシンガーは
一定のグルーヴに対して「ためて」歌いたい訳であって
決して「歌についてきて欲しい」訳ではなかったりするんだ
お客さんの目線からしてもそうだよね
ブルースなんかだと分かりやすいけど
ベースとドラムが装飾を排除した、淡々とした伴奏をやっている
その上でギターや歌がたまりまくった演奏をする
その「ズレ」がグルーヴとして客に届く訳だ
Hip Hop~R&Bもトラックで歌う人が多い訳だから
まさに伴奏が「一定のテンポ」である前提で歌を作ってたりする
その感覚の人の歌に伴奏をつけるような時は
歌がどれだけたまっていても
俺は淡々と一定のグルーヴを出すようにしている
下手に歌に合わせようとすると
むしろ「歌いづらい」なんて言われるからね
「歌を聞いてるかどうか」
は伴奏をする上で最初に重要なポイントだけど
さらにいいグルーヴでお客さんに届けるためには
「この歌をどうお客さんに届けるか?」
「歌を一緒に作る」
という視点も大事だよって話です
その判断のために
その歌い手が普段オケで歌ってるのかどうか?
普段好きで聞いているのがJ-POPなのかドス黒いものなのか?
などのリサーチもさらっとするようにしてる
もちろんより良いグルーヴを紡ぎだすためには
最終的には
歌い手がグルーヴをちゃんと意識してるかどうか?
にもかかっている
バンドを「オケ」という感覚で歌っちゃってる人とは
なかなかグルーヴは完成しない
歌自体もグルーヴさせよう!とする人とじゃないと
最終的には完成しないんだけどね
グルーヴはみんなで作りましょうw
*****
そんな話をしておきながら
今週金曜日にはまた
SWING-Oのソロピアノな夜をやります
free soul piano vol.6
もう六回目ですね
ゲストを呼んだりする回もありますが
2018年の第一回目は、一人でピアノに向かいあおうと思います
グルーヴを感じる演奏もしようと思うし
逆にグルーヴを逸脱したゆれゆれな演奏もしようと思ってます
お楽しみに
“free soul piano vol.6”
■SWING-O
■Date : 2.16(Friday)
■Time : 19:00 open / 20:00 start
■Place : FJ’s
■charge free & 投げ銭!
メールでのご予約は info@fjslive.com までお願いします。
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