Album : "Quiet Emotion" by 具島直子1997年

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"Quiet Emotion" 具島直子 1997年

決して名盤ではない
音楽的にすごい深いわけでもない
歌がすごいわけでもない
かつ、大して売れたわけでも、、、ない
(関係者の方 スンマセン)

でも、どうしようもなく思い入れのある作品
結果、どうしようもなく大好きになってしまった作品
というのは音楽好きならば少なからずあるだろう

俺にとってこのアルバムはまさにそんな作品

大して売れたわけじゃないのは確かだけれど
リアルタイムで、当時ライブで関わっていた女性シンガーが
このアルバムのなかの一曲、
Tr-8(B-3) "So High, So High"
をカバーしたいと言ってきて、この具島直子の存在
そしてこのアルバムの存在を知った

https://youtu.be/Yr7gEco4P7Q

素朴で大した展開もないのだけれど
リハーサルからライブにかけて一回か二回やっただけなのに
なんだかすごく俺のツボを刺激して、体に入ってきてしまった

アルバムを購入して見たら
ほんの少しアッパーなのもなくはないけれど
ほぼ全曲、メジャーセブン、マイナーナインスの響き&ループ
ワンパターンなんだけど、ちょっとしたメロディーセンスが光ってて
なんかソフトに胸にもたれかかってくるような曲ばかり

思い返せば1997年頃、この曲を知った頃は
俺も月-金の週5のバイト生活時代
年は28歳になる頃

「お前、そろそろ音楽で食ってくのを諦めた方がいいんじゃない?」
とよく言われていた頃だ

そんな、
あがいてもあがいてもなかなか前に進めない頃に聞いていた音楽

そりゃあ思い入れがあるに決まってるよね
この曲、そしてこのアルバムを流しただけで
ふ〜〜っとあの頃の切ない新宿の街の風景が浮かんできてしまう

個人的にはその"So High,So High"と
シングルにもなったらしい、
Tr-4(A-4) "No,No,No"
がフェイバリットだな
これもまたいきなりDm9のピアノの響きで始まる曲
心地よい気だるさに包まれる曲

日本のSADEといった趣の大半の曲に
ほんの少しだけ、当時大ブレイクしていた、
Jamiroquaiの"Virtual Insanity"的なエッセンスをまぶした
そんなアルバムだね

そんな具島直子、
日本のポップス史から忘れ去られていたと思っていたら
昨今のシティポップブーム&発掘ブームのおかげで
かつその「大してリアルタイムで売れなかった」ことが功を奏してか
昨年大きくプッシュされる形でHMV record shopがレコード再発をスタートさせた

まず1stの
"miss G." 1996年
がレコード化され、
それは俺の中では具島直子節がまだ未完成な作品なので購入せず、
この夏についにこのセカンドアルバムがレコード発売されて、
早速購入しました

3rdも合わせて発売されているけれど
個人的にオススメなのはやはりこの2ndアルバムです

まったりと秋の夜を過ごすのに良き
メロウでしかないアルバムです
Apple Musicなどでもアルバム聴きできるので
是非聴いてみてください

*****

そんな、くすぶっていた20年前を思い返しながら
目の前をみると
明日11月12日は
バンマスという形で関わらせてもらう、
HipHopグループDoberman Infinityの
武道館ライブ!!!

いろんな思いと感謝を胸に
でも精一杯の「俺だからできる演奏・演出」を
主役の方々を通してお客さんに届けようと思います

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by jazzmaffia | 2018-11-11 23:51 | SWING-OによるReview | Comments(0)

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