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Blues

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今更な『東大アイラー』ショック続く、、、の巻ですね

菊地氏が自らをブルースミュージシャンと言っていることもあり
ブルースに関しての解釈を読んでいて、
「そういえば録画したっきり見てなかったな」
ということを思い出し
マーティンスコセッシ監修の
"Feel Like Going Home””Godfather And Sons”
の二編を今日見ました


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ほんでもってGeorgeRussell"Ezz-thetics"を聴きながら書いている
、、、てどんだけ『東大アイラー』に影響うけとんねん!て話ですね

でもそれに限らず、先日ぶらっと入った店で流れてた映像がよくて
「これなに?」て店員に聞いたらそれが"Feel Like Going Home”だったりして
「今年はFujiRockにPublicEnemyが来るらしいよ!」て話を昨日してて
よく見たら"Godfather And Sons”のナビゲーターはChuck-Dだったりして

と色んな力が今俺にこれらを見せる方向に向かっていたような気もする


まぁ何はともあれ、Bluesについての考察、をしてみよっかな
考察ってほど掘り下げて書く気はないけどね


そう、"Feel Like Going Home”を見て驚いたのは
ちょうど最近興味を持ったHabib Koiteも出てたってことですね
これもまた本なんだけど、
日本で一番ワールドミュージックに詳しい評論家の1人
北中正和さん著作による『毎日ワールドミュージック』に紹介してあって
CDを入手し、ハマりつつあるところだったので
これも何かのパワーを感じたね
そして、マリに行きたいなぁ、て思ったな

"Feel Like~"は若手アメリカ黒人ブルースマンによるルーツ探訪、という体だったんだけど
面白い反面、俺はどう捉えればよいのかなぁ?と思いながら見てしまったね
「黒人にアメリカもアフリカもない、みな同じだ
そしてここが全ての始まりだ」という黒人同士の会話は
ある種感動的なんだけど、ともすると「よかったねぇ」という他人事で終わるレポだ

その点"Godfather And Sons"は
アウトサイダーであるアメリカの黒人とユダヤ人が手を組んでスタートしたレーベル、
Chessの物語でもあるので、
Chess創立者の息子、マーシャルの熱い話は中々良かった
「全ての音楽のRoots(根っこ)はBluesだ
そこから沢山のFruits(果実)が出来てきたんだ」
という言い回しだけでも素敵だ

そしてChuck-Dの紹介でCommonまで出てきて
Muddy Waters"Electric Mud"に触発されたChuck-Dが
「若い奴らに、BluesというRootsを知らせたい
Hip HopはBluesの孫なんだから」
という意気込みはかなり共感

彼も言うように
「最近の若いやつらは、5年前のものですらチェックしない」
というご時世だ、それは日本も同様
Sly&TheFamilyStoneを知らないR&Bシンガーがいたりするからね、日本のメジャーには

そう、その意気込みは俺のMusic Life Styleと同じ

そこまではいいんだが
流石ベテランBlues Musician、そしてChessの御曹司マーシャル
彼らの勢いと自信と、何よりその存在感に比べ
Chuck-D、Commonいずれも器の小ささを感じてしまった
きっと音源で聴く分にはかなり良さそうなんだけどね

やはり昔のエンターテイナーは声量がまず違う
即効性を武器に生きてきた連中と
レコーディング技術とコンセプト&スタイルで生きている現代アーティストとを
音だけで見比べるとパワーの違いを感じてしまう
その差は、R&Bと名のつく黒人シンガーと日本人シンガーの差と同じ距離感だ

にしてもCommonは格好よかったけどね
映画上の音のMix具合が良くなかったせいかも?

。。。George Russellはそんなにピンと来ないなやっぱ
まぁいずれ、そういう時が来ないとは限らないので
資料用にとっておこう
しかしPhatの藤原氏はその後、アドリブは変わったんだろか?。。。

本題に戻ろう

Bluesを聴きなおしていて、いいなと思うのは
やはりAcousticBluesだな
Electricは初期こそいいかもしれないが
白人による分析が入って以降の
12小節を定番としたElectricBluesは、営業音楽にしか聞こえない
もちろんB.B.Kingクラスになると聴いていてもワクワクする部分はあるけれど
大抵はどっかのバーでセッションしているBluesと大差無く聞こえてしまう
実際"Godfather~"の中のChicago Blues Festivalの中の演奏模様や
CocoTaylerの店の演奏模様はまさにそんな感じ
貫禄あるボーカルが乗った時だけ成立する感じ

AcousticBluesのいい所は、
より黒人的なところだね
ビート(菊地氏の言葉を借りると律動)が一定にありつつも
小節などの概念は全く関係の無いところに成立してるし
音程、コード感も実に曖昧なところがいい

どうしても12音で考えてしまうクセを強制的につけられて生きてきた日本人としては
実に魅力的な緩さと楽しさ、パワーがそこにある
この土臭さは探求するに値する

またNew Orleansあたりから練習し直してみるのもありだな



でもまずは
マリの音楽のほうが今は興味湧くとこだな
人類誕生の地とされるアフリカ
ポピュラー音楽の素誕生の地、アフリカ
マリの切ないペンタトニックスケールは
日本の感覚とそう遠くは無い

by jazzmaffia | 2009-04-05 23:04 | ひとりごと | Comments(0)

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