カテゴリ:ひとりごと( 151 )

嗅覚味覚が発達して視覚に脳が疲れて聴覚が退化してきてる

「知性の総量というのはどの時代でも変わらない」
と村上春樹は小説の中で言っていたけど
概ね自分もそう思う
少なくとも人間が人間社会を構築し始めてからはそうだと俺も思う

例えば俺の知ってる範囲で
昔と今を比較して見てもそうだと思う

例えば嗅覚
俺が子供の頃の話
つまり30-40年前の話

自分の親はタバコを吸わないが
来客があってタバコを吸う人には灰皿を出して
思う存分吸わせていた
そして次の日に窓を開けて換気をすれば
「はい、もう大丈夫でしょ」と母親は言っていたし
俺もそう感じていた

でも今は間違いなくそうはならないだろう
「あぁ、ヤニのにおいが残っちゃってる・・・」
と俺ですら思うだろう
タバコの匂いに対しての敏感っぷりは
ここ数十年で間違いなく変わったと思う

体臭からハーブから、
嗅覚にまつわる感度は昔と今では大きく違う、気がする

例えば味覚
これも大きく違ってきている気がする

俺的に言うならば
「美味しんぼ」以前と以後で大きく変わった印象がある
美食が「ブーム」と言われてから
ちょっとした味の違いに対しての感度は
昔と今で大きく違う、気がする

もちろん揺り戻し的に
B級グルメ〜下町のソウルフード再評価な流れもあるけれど
それはまた違う角度で「美味しさ」を解析する形での再評価だしね

例えば視覚
これは感度の変化は定かじゃないが
視覚情報の処理をしなきゃいけない量が
大きく増えたと言われている

「本離れ」はよく言われるけれど
ご存知なように皆が皆スマホと四六時中向き合っている訳で
結果、「文字消費量」は「本・雑誌」時代の人よりも増えている
と言うデータを聞いたのも納得の話

ファッションに対しての敏感っぷりも
昔と今では違うだろうが
それも視覚情報処理を必要とすることな訳で
そんなこんな積み重ねで
現代人の脳みそはかなり視覚情報処理に費やされて
疲れている訳だ

そして聴覚
最初の話に戻ると
一人当たりの「知性の総量」も昔と今で大差ないとすれば
嗅覚味覚視覚に昔と比べて多くの知性を費やされている分、
一番割を食っているのが聴覚じゃないか
と俺は思っている

俺自身の体感としても
聴覚は磨けば磨くほど深まるものなんだけれど
パッと聴きよくわからなかった音楽も
なんども聴いているうちに魅力が分かってきたりするものなのだけど
視覚情報のように「パッと見」でわかりやすい情報処理を優先されて
「聴けば聴くほど」磨かれる聴覚というのは後回しになっているのではないかと

最近の音楽がつまらない
音楽が売れない
もっと音楽シーンを活性化させたい

などは音楽関係者が口を揃えて言うことだけど
「いい音楽がない」のではなく、
聴覚を大事にする感性を持つ人が減ってきている
そういう時代の捉え方も必要なのではないかと俺は思う

例えば
いい音楽を作ってるけど見た目がファッションを含めてダサダサな人
ってのは昔は売れる場合があった
音楽の一人歩きがあったからね
でも今は厳しいだろう
ファッションやタレント性も音楽の大事な要素となって久しいからね
それって視覚じゃないか!って話だけどね

そんな時代にドロップする
そんな時代のリスナーに届く「良い音楽」とは何か?
どう発信すれば良いのか?
ということはこれまでもこれからも
いろいろ考えつつ試しつつ
大事にしていきたいね
聴覚

*****

あと一つ大事な感覚を忘れていたね
触覚
これはどうなんでしょ?
昔と今でどれくらい違うのかは検証できてないけれど
俺は
大事にしてますw

そろそろ開花、ですね
d0094512_09345175.jpg

[PR]

by jazzmaffia | 2018-03-23 09:37 | ひとりごと | Comments(0)

モンクの謎に浸る日々

d0094512_17005289.jpg
そう言えばなぜ俺はThelonious Monkに日に日に浸るようになったんだろう?
自らの記録に残している最初のものは
2006年のSWING-Oとして唯一リリースしたソロアルバム
"ASOBI~sex soul TOKYO"
というアルバムに
シンガーのbirdをフィーチャーした曲を入れたんだけど
そのタイトルが「モンクなし」という曲だった

これは俺が歌詞ごとトラックごと書き下ろした曲だったんだけど
だ洒落のようなタイトルだけど
「モンクなしで歩き出そう」とサビで歌う曲で
「つべこべ言わず(文句言わずに)とりあえず前に進もうよ!わたし!」
という意味と
「セロニアスモンクはもういないけれど、前に進もうよ」
なんて意味をかけて作った曲

そして曲調も、
モンクの名曲の一つ、
Misterioso(ミステリオーゾ)を真似た、
ピアノのアルペジオを中心にした
でも揺れたNeo Soul的トラックと融合させた
俺的には「古きものにリスペクトを示しつつ」「少し進んでみた」
そんな楽曲

そんな作品を残したことから察するに
俺が最初にモンクの面白さをキャッチできたのは
Misteriosoなんだろうなと
多分音源としては1958年のRiversideからリリースされた
Five Spotのライブ音源だったと思う

https://youtu.be/FXDUwQQXaMY?t=36m21s

これをどのように俺が料理したかは
廃盤ではないのにweb上に音源が存在していないので
興味ある方はCDを入手してもらうしかない
http://amzn.to/2GYVhZg
←今確認すると、タイトルのせいでアダルト商品扱いに変わってた、、、

http://tower.jp/item/2115994/遊女ASOBI~SEX SOUL TOKYO
←こちらだと大丈夫です&軽く試聴できます

***

もう一つ思い出すことがある

さらに遡ること十数年、
90年代前半の
テレビ東京通称テレ東で
素晴らしい音楽番組「モグラネグラ」というのがあって
そのホストが
UFOの松浦さんと
オリジナルラブの田島さんだったんだけど
その中でセロニアスモンクのメガネの話をしていたのだ

紹介されていたのは
"Monk's Music" 1957年 Riverside
のレコードジャケットで
この変てこなジャケットでモンクがしている、
竹のフレームのメガネのことを田島さんが
「このメガネを探してるんだ」と言っていた
その視点の面白さが強烈に印象に残った

レコードジャケットをファッションの参考にするんだ!

そしてこの、
崇高でかつ難解に聴こえる音楽のジャケなのに
風変わりだけどお洒落で
かつふざけてもいるようなジャケットも印象に残った
でもまだ当時はよく理解できなかった

d0094512_17481456.jpg
そして3,4年ほど前から
理由はよく覚えていないが
モンクのソロピアノの名作&代表作とされる
"Thelonious Himself" 1957 Riverside
を携帯に入れて、
一人で寝る時のBGMにすることにした

名作と言われても、
最初はやはり難解でよくわからない
なんならばどれも似たような感じに聴こえる
、、、というのはモンク初心者と一緒だろう

でも俺には過去にPrinceからHipHopからBluesから
いろんな「どれも同じように聴こえる」とこからスタートして
あるとき「その面白さが聴こえてきた」
という経験をしているから
その「難解」なものをなんども聴くことは苦じゃなかった

そして3,4年が経ち
昨年2017年からついに人前でモンクを弾き始めた
まずは手始めに"Ask Me Now"から


https://youtu.be/8JZ7Ws2ArXo?t=1s

この、こねくり回してる感じは
今でこそ楽典やバークリーメソッド的には解説できるのかもしれないけど
そっち側から解釈したくなかった
何度も何度も聴いているうちに
俺の耳と手がキャッチした部分からまずは弾き始めて
とにかく体に叩き込む
叩き込んだ上でやっと発生する20%ほどの自由

そう、モンク(直訳からジャズの高僧と呼ばれる)の音楽は
いわゆるジャズスタンダードとは全く違うのだ
まずテーマをやって、崩せばいいという音楽じゃない
ハーモニーやメロディの動きそのものが曲なのだ
その感じが俺の肉体的に分かってくると、すごく心地いい
(ちなみに6.25.2018にまたソロピアノライブをしますよ)

まだ俺の体の中では、モンク部屋が見つかった程度なんだけど
そんな俺のモンク感が出来ると
「あ、この解釈は違うな」「モンクならこの解釈は残念がるだろう」
というのが見えてくる
その俺の解釈が正解かどうか、がここでは大事ではない
そんな「音楽感」が出来てくるから面白いということ
(そういう意味では昨年出た某日本人女性ピアニストのモンクトリビュート作は
俺からすると、「違う」)

***

そんなこんなで
ついにモンクにしっぽりとはまってしまった2017年だったんだが
本当に俺からすると偶然で
まさか昨年2017年が
「モンク生誕100年」の年だと知ったときはビックリした

生誕100年を記念した特集本もいろいろと出ていたし
分厚い新書でオフィシャルな伝記本も出ていた
それはまだ手を出していないが

そして音源もいろいろと発掘&発表されていたのも知った
最初に出ている写真(日本人が撮影したモノクロの写真)の
"The London Collection"などは今年2018年に入ってからリリースされたもの
これは俺がすでに持っていた赤と青のジャケットの"The Man I Love"などと
内容がかぶるもので、
モンクの人生最後のスタジオレコーディング作品
1971年ロンドンでレコーディングされたコンプリート音源集もあったし、

発掘系だと、
2005年に出ていた(俺は昨年知ったんだけど)
コルトレーンとのカルテットで
カーネギーホールのライブ音源、というのもよかった
どちらかといえば劣悪なピアノを弾いている音源が多い中、
(南博さん曰く)
コンディションのいいピアノを弾いている珍しい例だとも言われる音源だった

でもピアニストの俺からすると
コンディションのせいというよりは
そもそものピアノのチョイスと
何よりモンクのバカでかくて骨太な手のせいではないかと思ってるが
そこらへんはまた調べたりしてみよう

***

モンクという魅力的な「謎」を持つピアニスト
その彼を「天才」と一言で片付けるのは怠惰だ
彼は社会的には実に偏屈で、でも彼自身はまっすぐだった
彼の人となりを把握するのも、彼のピアノを知るのに必要な要素

そんな彼を知るにうってつけの本が
「セロニアスモンクのいた風景」村上春樹 編・訳 2014年

村上春樹自身の書き下ろしも面白いけど
この本が素晴らしいのは
いろんな伝記本から雑誌記事から
モンクについて記された部分のスクラップブックの形をとっていること

名言から奇行からいろんな伝説があるモンクを
モンクと接触してきたり、モンクに気に入られたりしてきた人たちの
彼らの目線から語られるモンク像
時に時系列なり事実がずれてる場合もあるけど
それは大事なことではない
(翻訳者 村上春樹自身がそれを把握しつつ放置している)
いろんな目線から語られることで浮き上がってくるモンク像を知ると
彼は決して「天才」ではなかったことを知ることができる
少し変わった人だった、という距離感に彼を感じることができるようになる
そこがいい

この本の中で、ジョージウィーンというプロデューサーが懐古する言葉があった
「私の中ではモンクと(デューク)エリントンは、ジャズの純粋な伝統の中から出てきたという意味で似たようなものを感じている。ただ惜しむらくは、もしモンクがエリントンのように、創作の幅をどんどん広げて、自分の才能をもっと上のレベルまで持っていくようなことが出来ていたらどうなっていただろう?と夢想せずにはいられない」

確かに1950年代まではモンクも積極的だったが
60年代からどんどん固定のバンドでの演奏と
既発の楽曲の再演ツアー
という固まった活動に収束していく

そして1971年のレコーディングを最後にレコーディングから遠ざかり
単発こそ1976年に出演歴はあるが
1972年のツアーを最後にツアーも終え、
1982年の死去までほぼ引きこもりの日々を過ごすことになる
まさに人生も「収束」していく

その間に発した言葉は"No"だけだったという話は有名だが
この本の中では
「いいや、思わないね」
「いいや、弾く気はないね」
「いいや、そうしたくない」
と私にはセンテンスで答えてくれてラッキーだった
というプロデューサーの言葉も出てくる

でも、今でこそモンクを知る皆が思うだろう
その「収束」具合を含めて
「謎」の人生をそいとげたという意味において
現在のこの「モンクの謎」「モンクの魅力」が誕生しているんだと

なぜならエリントンは素晴らしいんだけど
教科書に載っているようなタイプの才人として残っているのであって
カリスマとしてではない

***

先日の話「音楽を愛しているか、愛されているか」
にかぶせるならば
彼もまた相思相愛な関係だったとは思う
ただ、ほんの少しすれ違いが出てくると
いち早くそれを察知して
フェードアウトして逝ってしまった

その関係性が実に不器用なくらいバカ正直な関係性だった
その一本気なとこが魅力なんだろうな

「ビバップの高僧」「ジャズの高僧」とはよく言ったものだ
というかMonkという名前がそのまま体を表している
そこがいい

いろんな謎がありながらキャッチー
そのバランスが今世紀のここ数年、より魅力的に見えてきた理由なんだろう

だから日本でもWonkと名乗るバンドが若手で出てきたりするんだろう
彼らはアルバムタイトル"Sphere"から彼ら自身のレーベル名"Epistroph"から
逐一モンクにまつわるものを引用しているしね

うん、いろいろと語りだしたら切りがなくなってしまった

これからもゆっくりとじわじわと
モンクの魂に触れていこうと思う
俺にとってのモンクはまだまだこれからだ

[PR]

by jazzmaffia | 2018-03-03 21:11 | ひとりごと | Comments(0)

音楽を愛してるか 音楽に愛されているか

d0094512_20180767.jpg
「俺、音楽やめたいんだ」
突然先輩が言い出した
「お前だから言ってるんだぞ」との但し書き付で

「数十年音楽をやってきたし
食わしてもらってきたし
いい思いもさせてもらったし
大好きだったんだけど
今は音楽をやるのも聴くのも楽しくない

そもそも振り返ってみるとさ
若い頃悪いことをいろいろしてたせいで
仕事をくれたのが音楽だけだったんだよな
俺にとっての土方みたいなもんだ
それを数十年も続けてきた訳だし
もういいんじゃないかな、てのが本音なんだ」

俺は言葉につまる
その日見たライブは
若手中堅を多数ゲストに迎えていたが
誰よりも輝いていて、素晴らしい歌を披露していたのが
その先輩だったからだ

誰よりも素晴らしい音楽家は
誰よりも音楽を愛している音楽家だ
、、、と俺は思っている

だが、この先輩はどういうことか
ある時から逆転してしまったんだろうか?と

本人がどれだけ「以前ほどの楽しさ、高揚感がない」と言ったとしても
以前から見ている俺からしたら
その日の歌は俺が付き合わせてもらってから
もっともいい感じの歌の一つだったというのに、、、

そこには少なくとも音楽に愛されている先輩がいた

そっか、
ある時から愛されることに疲れてきてしまったのかも知れない
実際、プライベートでも
いろんなキャリアがありつつ
今現在のパートナーとは実に仲睦まじいんだけど
先輩曰く
「初めて、俺から惚れて付き合ってるんだ、彼女は」と

愛されるよりも
愛する方を選ぶ

もちろんその加減は人それぞれだと思うけれど
人と人ならいざ知らず
音楽に「愛される」のはそうそうあるもんじゃない

その日の若手中堅を見てても
音楽を「愛している」のは痛いほど伝わってくるけれど
それ以上のものはなかった

もう少し正確に言うならば
ある種の「型にはまった愛し方」しかしていないように
俺には見えた

「音楽ってこうでしょ?」て言葉が
歌詞とは別に聞こえてきそうな歌ではあった

***

例えばPaul McCartneyは
80年代前半までは音楽に愛されていた側であり
かつ彼自身が音楽を愛してやまない
そんな相思相愛な関係を保てていたように俺には見えるし聴こえるんだけど
それ以降の彼は
その強靭な関係が破綻していく

平たく言うと、名曲を産むのはもう終わりなんだな
ヒット曲を産むのはもう終わりなんだな
と言う感じ
それまでの驚異的なスピードの余力で走ってはいるけど
もうアクセルは失ってしまった感じ

とは言え、60年代半ばから80年代半ばまで20年近くも
その密な関係が続いたのは、驚異的としか言いようがないんだけどね

そういう意味ではPharelle Williams~The Neptunesも
90-00年代前半までは良かったけれど
独特のセンスでアクセルを踏みまくってシーンを作ってきた印象があったけど
最近はもうすでにその「アクセルを失った」感じ
「音楽ってこうだろ?」感を感じる
だからNeptunesが大半のプロデュースをしてる、
Justin Timberlake新譜"Man Of The Woods"はあまり好きじゃない
正確には
好きじゃないなと思ってクレジットを調べて見て
「だからか!」と腑に落ちたって感じだけどね

***

話を戻そう
音楽を愛して愛して愛して愛してきた人で
今も愛して愛して愛してやまない人だけが
やっと時折音楽に「愛される」瞬間をキャッチできる
そういうもんだと俺は思っている

でもそれだけではないんだなと先輩を見て気づいた
音楽からの「愛され方」を知ってしまって
本人の気分的には惰性でやっているにも関わらず
まさかの音楽の方から「愛して」くると言うこともあるんだと
そして先輩はそれから逃げようとしている
まるで「音楽」と言う名のストーカーに対峙してるかのように

***

そして俺は先輩にこう言わせてもらった

「先輩がどう思っても、やめたいと思っても、自分は先輩の音楽が大好きなんです
そして先輩の奏でる音楽に感動する人間が多数いることも知ってるんです
自分は先輩自身を幸せには出来ないかもしれませんが
先輩の音楽をこの世界に響かせて人々が幸せになってもらうために
先輩をこれからも呼ぼうと思います」

そう、
本人が「いけた!」って時に最高なものが出来るとは限らないのが音楽なのだ
(絶好調だからといってオリンピック金メダルが取れるとは限らないように)
自分だけではどうにもならないのが音楽なのだ
それが、音楽にはプロデューサーが必要な理由なんだろうな

たった今、本人が満足していなくても
後から本人が気づくことだってある
間違いなくある

その人の名作、名演は他人が絡んで初めて出来るもの
その協力&後押しをするのがプロデューサーなんだと俺は思ってる
(今のご時世は本人が納得しないだけで話がストップしちゃうのがオチだろうけどね)

でもその先輩は数多のキャリアと知識があるからだろう
辞めたいモードなんだけど、若干の期待をまだ一部の音楽家に託そうとしているようだ

その証拠に
先輩からの返事はこうだった
「わかった、お前の誘いには乗るよ」



[PR]

by jazzmaffia | 2018-02-25 21:25 | ひとりごと | Comments(0)

「精神」と「肉体」どっちが先か

微妙なニュアンスだ
でも「確かに!」と思うことを
レコーディングスタジオの空き時間に手に取った、
映画監督北野武のインタビュー集に記してあった
確かこんな感じで

「精神に肉体がついて行ってない人が、
その大きくなっちゃった精神で持って肉体を殺しちゃう
つまり自殺になっちゃうんじゃないかな?
おいらはこう見えて肉体的な反応が昔からすごくいいんだ
だから精神が誇大しちゃうことなくここまで生きてきちゃった」

氏の映画はほとんど主人公が死んでしまう
北野武は映画の中で自分を殺すことで生き延びている
とも記されていたし
氏の言葉だと
「今の世の中死を意識しないようにして生きてる人が多いよね
99.9%生を意識していて、0.1%だけ死を意識してる
それじゃ生きていくのも逆に辛くないかな
死はすぐそこにあるんだよ、
おいらにとって理想は50/50かな、死と生が」
そんなニュアンスのことも言っていた

細かい言い回しが気になる人は本を手に取ってください
その正確な引用は今日はどうでもよくて、
上記のようにキャッチした俺が思うあれやこれ、のまさに「ひとりごと」
自分の頭を整理するためが半分
ついでにキャッチしてくれる人がいたらいいなというのが半分ってとこだ

かく言う俺は
精神が誇大しがちで、
肉体がなかなか追いつかない
そんなタイプだと思う
時代的にも今最も多い、今のスタンダードかもしれない

俺から見て肉体が先行する、できる人というのは
咄嗟にマジギレする人出来る人
危険を察知した時に防御の前に攻撃出来る人

その書き方だと昨今迷惑がられるタイプの人とも言えるが
俺からすると羨ましくもある
なんらかの交渉ごとであったり、制作〜ライブ現場のやり取りでも
咄嗟にズバッと言い返せる人
でもある訳だからね

その肉体性を持っていない俺は
後から思うと
「あれは怒るべきだった!」
と言うようなシチュエーションでも
「はぁ、そうですか」
くらいしか返せない

それを、家に持ち帰ってからあれやこれや後悔し始めてイライラする、寝れなくなる
そんなタイプ

でもそれをなんとか可能な限り解消したいと思って生きてきた
解消していく上で軸となったのが
俺にとってのピアノであり、セッションだったと思う

普通の言葉のやり取りだとうまく言い返せなくても
演奏に関しては咄嗟に対応出来るようになった
考える前に手が反応してくれるようになった
スポーツや球技だと大したセンスを持っていないと自負するが 笑
ピアノ演奏に関しては咄嗟の対応力に対しての自信が今はある
考えてから演奏するのではなく
演奏しながら考えることが出来るようになった
ということだ

MCなどにも言えるね
昔の俺だと如何ともしがたい感じでろくすっぽ喋れなかったのが
今は、しゃべり始めるとうまく覚醒して、
考えてからしゃべるのではなく
しゃべりながら考えることが出来るようになってきた

これは我ながら驚きだ
月日の積み重ねで
精神を追い越す肉体というのを
ピンポイントではあるものの
獲得出来るようになった
ということに

もちろんその技術自体は全くもって満足しちゃいない
昨日のイベントでもまたあれこれ悔しく思ってる点があったりする
でも、昔と比べるとその後悔するポイントが
レベルアップしてきたんじゃないかな?とは思う

そんな自分になってきたおかげだろう
20代などは自殺が頭をよぎることもよくあったんだけど
今はそういう感覚はない
あの頃は精神の一人歩きが半端なかったからだろう
ピアノもまだまだだったしね

でも「死」というものはなるべく意識するようにしている
すぐそこにある訳だからね
「死」をある程度意識できてこそ
「生」への執着が生まれる
北野武が言っていることもそういうことなんだと俺は捉えるし
俺がリスペクトする文人は大抵「死」を語る

現代文化は
「死を遠ざけようとしてきた文化だ」
そしてそれがある程度成就していくとまさかの
「生への執着が薄い人々が増えてきた」

精神と肉体を分けて考えることが出来る、
地球上で唯一(なはず)の動物、人間
だから「哲学」や「宗教」を人間は必要とした
その両者とも昨今は遠ざけられがちだ
ゆえに、昨今生じている理不尽の数々に説明がつけられないんだろうな

その「精神」と「肉体」の狭間を
もう少しうまく言葉に、音に捉えていけるようにしたいものだなと思う
音楽家として
エンターテイナーとして


*****

とうまくまとめておきましたが
実際、俺の中で結論はあるようでありません
こういうニュアンスをメモっとこうと思って記した次第です
このニュアンスをこれからも大事にしたいなという意で記しました

***

写真は昨日、横浜赤レンガ倉庫より見た
豪華客船出港のもよう

「出港」「出航」っていいよね
小さい頃から港や空港って好きなんだ
どこかに連れてってくれる場所だから、
だろうね

d0094512_21361746.jpg

PS:
と記し終わって気づいたこと
肉体性が衰えていく
精神性が誇大していく現代だからこそ
SNSが発達したのかなと?

つまり、SNS上だと、
人対人だと言い返せない、やり返せない肉体性の弱さを
ヘイトスピーチであれただのディスであれ愚痴であれ
肉体性がある自分、という感覚になれる
バーチャルな肉体性を獲得出来るからじゃないかと

[PR]

by jazzmaffia | 2018-01-26 21:37 | ひとりごと | Comments(0)

これは若い人も見て欲しい!今見ても「イカ天」はおバカですごすぎる件!!!

d0094512_00560949.jpg
おかげさまで
現在SWING-OはFlying Kidsという、
今年30周年を迎えるバンドのメンバーになった訳ですが
Flying Kidsといえば!なTBSの伝説の番組、
「いかすバンド天国」通称「イカ天」
20周年くらいのタイミングで
2007年に振り返る特集番組のYouTubeを見つけて
それを見てたらすごいのなんの、、、
、、、てことで感想や思い出を記しておこうと思った次第

その映像がこちら

https://youtu.be/VwQpWw7UBYg

まぁ、ご存知な方は
この映像を見てもらうだけで楽しめると思いますが
ご存知ない方を対象に記しておこうと思います
(&自分のメモがてら)

1989年2月から90年の12月まで
1年10ヶ月しか放送されなかった、
バンドオーディション番組なんだけど
これがきっかけでデビューしたバンドは数知れず、
1周年を迎える前の1990年1月にはなんと
武道館イベントを開催して超満員になってしまうくらい
1989年の流行語大賞に「イカ天」がなってしまうくらいの
すごい盛り上がりをした番組な訳です

さらっと紹介するだけでも
FLYING KIDS : 5週勝ち抜き初代グランドイカ天キング
BEGIN : 2代目グランドイカ天キング
たま : 3代目グランドイカ天キング
マルコシアスバンプ : 4代目グランドイカ天キング
Little Creatures : 5代目グランドイカ天キング
Blankey Jet City : 6代目グランドイカ天キング
、、、とグランドキングを並べただけでもすごいし
他にもメジャーデビューを果たしたり
役者として今有名になっている濱田マリなんかも
砂場ってバンドでこの番組に出ていたのが残っているし
イカ天で話題になったもののキングにはなれなかった、
人間椅子と言うバンドは
年月を経て今武道館でライブができるようなバンドになってたりする

上記のバンドを並べただけでも
タイプが本当にバラバラで
音楽性とキャラが立ってるものが多いのがわかるかと思う

で、今回改めて「イカ天復活祭」を見てみたら
その狂気とも言えるエネルギーに満ち溢れていた様に
本当驚いたね

メモがてら羅列しておくと
■放送初回から女性バンドが生放送中、酷評を受けてパンツを脱いじゃう事件が起きる
■Flying Kidsに限らず、初代キング「SLUT&SLASH BAND」からディスコ〜ファンク的なバンドが数多いることが今回見直してよくわかった。バニーガールな格好した女性バンド「小伝馬」も意外とブギーな曲だったしね
■森三中みたいな三人組「立ちくらみ」がセクハラ歓迎曲「チカンに会いたい!」なんて歌ってる
■アースウィンド&ファイターズ、Gueenなどの完コピバンドも出ていた
→そういえば、そんな完コピバンドが集まるフェスを見に行ったことがある、超満員だった
■マサコさんってバンドも話題だったが、バカラック曲「雨にぬれても」のコミカルな替え歌「雨にぬれてもいいや」だった
■みうらじゅんさんは「大島渚」ってバンドを結成して登場したりしていた
■「アブドゥラザブッチャーはぜひともスポーツ平和党へ」なんてバンドがやっていた曲はペンギンの着ぐるみを着てニューウェイヴな楽曲「ペンギンロック」だった
■カブキロックスの、沢田研二カバー「TOKIO」改め「お江戸」も今聴くと面白い
■びっくりするくらい、芸人か?と言うくらいイロモノなバンドが多い、ビジュアル系からコミカルなものまで
■審査員だった吉田健さんの毒舌っぷりが面白い

、、、キリがないね
何せキングになってないバンドも強烈なのばかりで
なんならたった今だったら
即デビューが決まるんじゃないの?
てバンドのオンパレード

これってお笑いブームが始まった頃の
「ボキャブラ天国」通称「ボキャ天」と一緒かもね
あ、これも天国がつくわ

ボキャ天出身で今も活躍してるお笑い芸人の数は
ハンパないからね

イカ天の方に話を戻すと
なんつうか
目立つにはどうしたらいいか!
を皆が真剣に考えていたし
一方で音楽に愛されていた人たちは最初から輝いてもいたし
みんなしてバカでもあったし
(先輩方スンマセン)

言うても自分もその世代っちゃ世代で
俺自身も出たいなとは思ってたものの
当時大学2,3年生の俺はまだ大したバンド組めてなかったからね
あのエネルギー溢れる様々な目立つ人たちをテレビで見て
悔しく思っていたことも思い出す

数年後に下北沢かどこかの広い会場で
「宮尾すすむと日本の社長」(10代目キング)
前座をすることができたこともあったな
そのバンドも今聞きなおすとファンクではあったよね
萩原健太さんの言葉を引用すると、
「軟弱な人たちがやるファンク、それが日本独特な感じがして面白い」

いいものを持っているけど
伸び悩んでるような
スランプに陥ってるような気持ちの人は
このおバカですごいバンドが凝縮している
「イカ天2007復活祭」をぜひ見て欲しいね
ある種楽にもなるだろうし
ある種気合も入るでしょう

他人がやってそうな曲をやってもつまらない
他人がやってそうな演奏をしてもつまらない
他人がやってそうな格好をしてもつまらない

そんな基本を改めて確認させてもらえる番組でした

あの頃くすぶってた俺がいて
今こうして音楽で食わしてもらってる
なんか勝手に感慨深くもなっちゃったな、、、笑


[PR]

by jazzmaffia | 2018-01-10 01:50 | ひとりごと | Comments(0)

今「資本主義経済の基本」を熱く語る人を信じるな

某経済学者がテレビで
「より少ない人数で生産性を如何に上げるか?
それが資本主義経済の基本なんです」
と熱く語ってたけど、
うん、
確かに
世の中はそういう風に<現状は>動いているし、
これまでも動いてきた
だからこそのAi開発がどんどん進んでいるわけだ、、、

でもこれは
人間にとっていいことなのか?
進化なのか?
進歩なのか???
という疑問は
今や誰しも浮かんでいるご時世でしょう

それを音楽現場に置き換えてみるとよくわかる

昔はどんな音を出すにもその楽器のスペシャリストを呼ばなくてはならなかったし、
音色を作るにも録るにもミックスをするにもレコードにするにも、
なんでもそのスペシャリストがいた
そんな大人数が関わって音源というのは出来ていた

それが今や一人でトラックを作って歌ってマスタリングして、
なんなら面白い映像もつけてネット上にアップすれば、
いきなり大ヒットしちゃうかもしれない時代だ

もちろん中には面白いものもあるけれど、
果たしてこれは「いい音楽」なんだろうか?
進化の結果としての「いい音楽のあり方」なんだろうか?

そんなセルフメイドで音楽ビジネス出来る人をマネジメントして喜ぶのは
そのエージェントと本人だけ、
言い換えれば、
ごくごく一部の人が富を効率的に獲得する
ということ
そこにあるのは「効率」であって
「いい音楽」かどうかとはまた別だよね

そんな、
「効率」を重視しすぎる傾向に
疲れた人が増えてきてる
そこをケツを叩いででも効率戦争に巻き込もうとするのは、
俺には違和感しかない
何かに洗脳された人に俺には見える
資本主義はもう限界点に来てる
というのが俺の見立てだからね

そうね、恐竜に例えるのもいいかもしれない

彼らは進化していく過程で
みるみる体を大きくしていくことで
地球の支配者となった

だが、
その体が大きくなりすぎたせいで
自らを滅ぼしてしまったではないか
(恐竜絶滅理由の一説ではありますが)

ある段階までは
彼らもまた
「やべえ!ちょっと大きくなればいいだけじゃん!
それだけで他の動物を凌駕できるなら簡単だ
うん、これからは大きいやつが勝つ時代だ!」
と考えていたはず
(少なくとも本能的には)

きっと20世紀までは
資本主義はある種正しかったと思う

ただ現在は
大きくなりすぎてしまって
どうにもこうにも行かなくなった
まるで恐竜絶滅前夜のような状態じゃないかと思う
何度でも言おう
資本主義経済はもう限界に来ている
 
ま、とはいえ東京オリンピックまでは少なくとも、
その資本主義という名の圧力が続くんでしょうな、
街中はそこもかしこも再開発だらけだしね、、、





[PR]

by jazzmaffia | 2018-01-07 20:29 | ひとりごと | Comments(0)

2018年最初のひとりごと〜2019年に向けて

2018年戌年
明けましておめでとうございます
今年もよろしくお願いします

2017年酉年、
SWING-Oは年男だった訳ですが
そう言えばそれについて特に意識することなく
一年を終えました

毎年元旦にはこうして、
前の年を振り返りつつ
新年の目標を掲げたりしてる訳ですが
今回は少し違う形で、かつ発表させていただくことがあります!!

2019年6月25日
東京は恵比寿のイベントスペース
Liquid Roomを SWING-O名義で
押さえちゃいました!!!

d0094512_18594571.jpg
気が早いですね我ながら
でもみなさんLiquid Roomはご存知ですか?
音楽好きならばみなさん知っている箱ですが
800-1000人は入る箱なんです
そこを押さえて何しようかと言うとですね

■1
SWING-Oの50歳の誕生日イベント

■2
SWING-O主催のMy Favorite Soulの10周年イベント

をやろうと思ってる訳です

これを大きくやりたいなぁ、、、
と思ったきっかけは
リスペクトしてやまないドラマーアーティストである、
屋敷豪太さんが2012年に
50歳になられる時に
今は亡き渋谷AXにて
誕生日イベントを開催されていたんです
それが素晴らしかったんですね

内容はMute Beat、Plasticsなどなど、
伝説のバンドでGotaさんもメンバーだったものが中心ではありましたが
何せ
「1ミュージシャンが、
自身の誕生日イベントを
1000人規模で主催する」
と言う行為そのものに感銘を受けました

でもすでにレジェンドでもあったGotaさんと比べ
自分はかなりアングラレベルな訳でして、
それでもやりたいなと思うならば、
相当前から箱を押さえて
早めのプロモーションを仕掛けて行けば
ひょっとしたらどうにかなるのではないか?

そんな訳で、いろんな方に相談しつつ
まず箱だけ押さえちゃいました!!

内容はぶっちゃけ、これからです
あ、決めているのが一つだけあります
FLYING KIDSです

他はいろいろね、
俺がサポートしてる人からプロデュースしてる人から
俺が推したい人から
色んなのを出すフェス的にしたいとは思ってますが
50人以上に出演いただいた、
#45fes とは違って
ある種少しぎゅっと凝縮したエンターテイメントにしたい
とは思ってます

なので
これから徐々に
&しつこく
1年半かけて
6.25.2019に向かっていこう

というのが2018年元旦の俺の宣言なのであります

バカでしょ?
そうです
音楽バカです
エンタメバカです

テレビ的な伝説を作るつもりはありません
1ミュージシャン/プロデューサーができることを
これから益々極めていきたい
&音楽をやることに対しての夢を与えられるようなことを
しでかしたいなと思っている訳です

金銭的な夢ではありません
ビジネス的な夢ではありません
音楽的な夢です

音楽的な夢を膨らませられる
そんな2018年を頑張って過ごしつつ
2019年に向かおうと思います!!

すでに興味を持っていただいた方は
6.25.2019
平日火曜日です
空けておいてね

大好きな
MiguelとJhene Aikoの新譜を聞きながら過ごす元旦の夜です♪♪♪


d0094512_19231854.jpg


[PR]

by jazzmaffia | 2018-01-01 19:23 | ひとりごと | Comments(0)

10年前に行方不明になった僕のお爺ちゃんが見つかった話

先に言っておきます
実話じゃありません
ふとテレビをつけて車のCMばかり流れているのを見てて
妄想したストーリーを記しておこうと思います

「10年前に行方不明になった
僕のお爺ちゃんが見つかった話」

僕のお爺ちゃんは10年前に行方不明になったと聞いた
僕は4歳頃に会ったのが最後だからうろ覚えなんだけど
その頃はおとなしい紳士なイメージのお爺ちゃんだった

母親が言うには
「お爺ちゃんがある時ね、急に思い立ったらしくてこう言ったのよ」
『俺も人生先は長くない。最後に思い残したことがある。そう、俺は世界旅行をしたかったのがどうにも心残りなのだ。沢木耕太郎のように、ジャックケルアックのように、いや藤原新也みたいな旅でもいいな。
なぁに心配するな。今は電気自動車がある。なんなら自動運転もバッチリだよ。半年も旅をすれば満足して帰ってこれると思うよ』
そう言い残してお爺ちゃんは周囲の反対をよそに、小さな四駆の電気自動車で家を後にしたそうだ

最初の2年くらいはまだ連絡があったそうだ
facebookの更新もぼちぼちあったみたいだしね
最初は中国に渡り、ベトナムに入ってからはしばらく東南アジアをゆっくり周り、、、
というところまでは僕らも把握していた
「60代半ばにして元気だなぁ」と言いながら
皆が頭によぎる不安といくばくかの羨ましさをおさめていた

ところが徐々に連絡がこなくなり、
facebookの更新は途絶え、
最後の連絡はインド北部の街ルディアーナというところから届いた絵葉書
「元気にしてるよ、夢のカシミールまでもう直ぐだ、せっかくなんで山で修行しようかと思う」
それを最後にもう10年

「あの辺りは危険だしね、私はきっとなんか紛争に巻き込まれちゃったんじゃないかと思ってるの。だとしても格好いい死に様よね」と母は言っていた

お婆ちゃんも2年前に亡くなり
家族みんなも諦めてしまって、
お爺ちゃんは死んだものと思っていた
そんな折、警察から連絡があった
「ご家族のことでお話があります。お邪魔してよろしいでしょうか?」
そして直ぐ我が家に数人でやってきた

そして言葉につまりながらこう説明してくれた

「**様(僕のお爺ちゃんの名前)のと思われる車が発見されました
それもロシア東部の方で
『運転手がいないように見えるのに走っている車がある』
と通報がありまして、
(最近その手の、車載Ai誤作動による車の暴走事件が増えてきているしね)
ロシア警察の方で調べてみたところ
数日かかりましたがその車が発見されました
ずっと走っていたようです。目撃情報から100kmは東に進んでましたから。
で、非常にお伝えしにくいんですが、
**様はもう亡くなられていました。
現在死因及び、死亡日時をロシア当局と連絡を取り合いながら確認しているところです」

お爺ちゃんはついこないだまで生きてたってことなのか?
僕らは驚きこそあれ、涙が出るような感じではなかった
しかもロシアの東部といえばシベリアじゃないか
本当にず〜〜〜と何もないところなはず
あぁだから誰にも気づかれなかったってことか

「あ、一つお伝えするのを忘れていました
**様の車のナビの設定は日本、それもこちらの住所になっていたようです」

[PR]

by jazzmaffia | 2017-11-07 01:39 | ひとりごと | Comments(0)

#衆院選2017 後のひとりごと

#衆院選2017
台風21号が日本列島直撃という最中に開票が進み、
やはりというべきか
いや想像以上の形で
自民党の圧勝で終わってしまいました
改選前とほぼ変わらずの
憲法改正に必要な2/3の313議席も自公で獲得するなんてところまでは
正直想像してませんでした

投票率は51%程度とやはり低かったというのもあるものの
個人的な驚きは、10~30代の自民党支持率の高さ
選挙後の窓口調査のこんな結果が発表されていた

d0094512_19423695.jpg
専門的な分析は
各種専門家に任せるとして
個人的に思ったことをまたメモがてら記しておく

簡単に言葉にすると
これも
「反知性主義的な感覚の結果」
じゃないかと

昨今多用される「反知性主義」というワードも
今や解釈が微妙になってきている気もするので
より噛み砕いて言うと
「ぱっと想像のつく方へと流れる」
ということではないかと

例えば北朝鮮情勢一つをとっても
その実はいろいろややこしい問題をはらんでいて
一朝一夕で片付く問題じゃないんだけれど
ミサイル発射を連発される現況からすると
「自分の国は自分で守る」「守り抜く」
というポップなワードについなびいてしまう

これからの経済・日本社会のあり方を考えても
バブルこそ経験していないものの
10代20代も思いっきりアメリカ的資本主義社会で生きてきている訳で
かつその流れの教育を受けてきている訳で
「リーダー不在」の不安、みたいなものも彼らなりに感じて生きてきている訳で
曖昧なことしか言ってくれない先生・親に対する不満も溜まってきている訳で
そうなるととりあえずポップな言葉を並べて
勢いと圧力だけは半端ない安倍晋三
そしてアベノミクス及びその結果としての経済成長を掲げている自民党に
つい、、、
てなっちゃうんだろうな

だってどんな問題も少し勉強するとわかるのは
明快痛快な正義の解決法なんて存在しないってこと
グレーゾーンしかないんだってことなんだけど
それを説明してこなかった大人たち、教育がこれまであった訳で
何かっつうと「How To 〜〜」な感覚になりがちな訳で
「それをやるとなんの役に立つの?」て因果応報をカネに換算しちゃいがちな訳で

それじゃいかんと
グレーゾーンの説明を順序立ててしてるうちに
その説明が耳に入らなくなってきて
「つまるとこ何なんだ?」
と単純な解が欲しくなってきて
「それはね、**が悪いんです。」
「美しい国を取り戻しましょう!
などなど、
ポップな断言をする人
皆さんどうしてもなびいちゃうんだよね
つまり小泉純一郎以降ってことなんだけどね

「この世界はそんな単純じゃないんだ
ラスボスはどこにもいないんだ
所詮カネか?誰かの陰謀か?
そりゃ解りやすいがそれだけじゃないな」
from Rhymester "Choice Is Yours"

本当そういうことだと思う
誰かのせいにしてみたり
陰謀論に帰着して思考停止に入ったりするのは
これからのことを考えると本当よろしくないと思う
そうやって思考停止になった「反知性主義者」たちこそ
賢者の陰謀の結果じゃないか?とも思っちゃうけどね

世の中そんな単純じゃないからこそ
勉強する面白さ、楽しさがある
そしてその学びの果てには視野が広くなったという実感がある
いろいろと見えてくる
あやふやなものを言語化出来ることというのは
生きていてどれだけの充実をもたらしてくれるか?
というのは伝えていきたいことだね

残念な選挙結果
これからいろいろ不安が渦巻く選挙結果ではあるけれど
今の国民を少なくとも半分は反映した結果であることは確かでね
投票を棄権した人たちが自分たち側と同じ意見という保証はない
むしろ学びを放棄した、閉じた、教えることが困難な人たちかもしれない

出来ることをコツコツとやるしかないね

俺は今後も
音楽活動を通して
音楽の面白さ、深さを伝えていくこと
結果としての
「学びの面白さ」
を伝えていければいいな
それが「反知性」的な感覚からの脱出
後押し出来るかもしれないしね

「何だこれ面白い!」「でも一体どうなってるんだこれ?」
という音楽を見せて聴かせていかねばならないってことだね

これまでも
これからも
それしかないな
それしか出来ないしな
、、、と再確認なアフター選挙アワーズです
 
 

[PR]

by jazzmaffia | 2017-10-23 20:23 | ひとりごと | Comments(0)

衆院選2017投票前夜のひとりごと

いやぁ、、、
今回ほどうんざりする、困った選挙もないなぁ
まぁ最近ずっとそうだったと言われればそうだけど

明日の結果がどうなるか
メディアは与党自公圧勝と予想してるが
投票率次第ではわからない要素もあると思う
そんな中
何年後かに
「あの時の選挙は俺は何を感じ、何を考えていたか」
を振り返れるようにするために
メモがてら頭の中のもやもやを記しておく

*****

■1 与党について
まず
安倍晋三首相がひどすぎるのは
多くの人が感じている(はず)
なんだけど、なんとなくつけるテレビでの報道では
そこが伝わってこない

こうしてまとめてくれている人がいると明らかなんだけどね
「日本社会が『ウソの氾濫』を許すか否かを問う選挙 
山崎雅弘(戦争・紛争史研究家)
http://politas.jp/features/13/article/597

東京オリンピック誘致の時の原発にまつわるウソに始まり
その都度
「国民に丁寧に説明していく」
と言いながら通した法律の数々・・・

それをただ「その発言のまま」報道するメディア
「その説明ってまだですか?」と問うメディアがない感じ
そしてこのまま自公が過半数以上議席を獲得しようものなら
「国民の支持を得たということ」
=「説明の義務は果たした」
と言い出しかねない、いやきっと言うだろう

確かに俺自身も、多くの人も
このご時世、記憶力の低下が著しいのは確か
結果、
「ちゃんと公約、発言に対して責任を持ってやっているかどうか?」
というチェック機能が俺を含む国民になくなっている側面も否めない

実際、音楽仕事現場でも
「筋を通す」ことを気をつけてる人よりも
「その場の勢い」がある方が目立つ
結果、仕事を獲得していく
という傾向にあるのを感じているしね

俺が思うに、
第一次安倍政権の時は
彼自身「筋を通そう」としてたような気がする
(気がするだけだけど)
で、その結果体調を崩して終了となる
そして彼自身が感じたんじゃないかな?
「筋を通すことよりも、その場で言い負かす・言い逃れることさえできれば
選挙は勝てる・支持率も保てる、それが現代なんだな」

誠意を持って約束を守ろうとするってことは
実現時にいろんな難関にぶち当たり、
それが元で支持率が下がってしまいかねない
(民主党政権の時がそうだったのを横で見ているわけだし)

それよりは、
とりあえずその場その場のクリアだけを考えて
着々と自らが目指す「憲法改正」「対米自立(対米従属に見せかけてからの・・・)」
を進めていけばいいんじゃないか?と
どうせ国民は半年も経てば覚えてないし・・・と
いわゆる反知性主義と呼ばれる現在を利用しようと

そう言うモードで第二次安倍政権が始まったら、
投票率が50%くらいの中の25%の支持で始まったはずなのに、
(つまり国民の1/8、12.5%しか支持してない勝利だったのに)
支持率が50%越えをしちゃうというよくわからない支持を得て
ぐいぐい長期政権となってきてしまった
と言う印象を俺は持っている

自分の周りの
SNSを利用している音楽家およびその周囲の人種は
ほとんどが安倍政権反対、に見えるんだけど
あくまでそういう空気感なだけで、
「実はあの人策士だよ。俺は評価してるんだ。大きな声では言えないが」
という人もちょろちょろいたりするんだよね

キャッチーなコピーを多用することで
つい民意を得てしまう感じは
まさにある種のJ-POP
深みのあるものなんてなかなか求められてもいないからね
(ま、最近は少しずつだけど変わりつつはあるけどね)

さすがに俺は評価できないな
虎視眈々と、利用できるものは利用して
と動いてたとしても
この
「国民をバカにする」
「バカなままでいてくれ」
というスタンスの政治のあり方は嫌だ

という意味で
自公過半数、いやせめて2/3に達しない結果だけは望む
そっちの反知性主義的な暴走だけはいやだから

公明党はもう少しブレーキをかける側で機能してくれないものかなぁ・・・

*****

■2 希望の党
これはすでにメディアでも言われてるから
いや言われてるから逆になんともなんだけど
少なくとも失速なのは明らかだね

メディアを味方につけて夏の都議選を大勝に導いたが
今回はメディアを敵にしてしまった感がある

ただ小池百合子は空気読みはしっかりしてる
しばし様子見つつ
時間をかけてまた次の手を・・・
と考えてるであろうことまではわかる

でも、、、
なんつうか、都議選にまつわるあれやこれは
「俺も騙されたなぁ」
という印象はある
ま、自民に勝たせなかったことに関しての評価は揺るがないけどね

実際彼女も言うことをコロコロ変える
筋を通すよりも、その場のウケ狙い
で進めていく
つまり安倍晋三と大差ないことには違いない

という意味で彼女もまた
「国民をバカにしている」「バカのままでいてもらおう」
というスタンスに相違ないがゆえ
もう支持できない

*****

■3 立憲民主党

そうなると、俄然注目を集めたのが
枝野代表率いる、この度急遽誕生した
民進党→希望の党への吸収を拒んだ人たちによって作られた
立憲民主党なわけだけど
これも例えばこんな記事がある

「菅直人内閣が史上最高と思う人は立憲民主党へ」
八幡和郎(評論家・歴史作家)
http://agora-web.jp/archives/2028992-3.html

八幡さんはその他いろいろ立憲民主党の矛盾をいろんな記事で書かれているが
つまるところ立憲民主党の彼らもまた
「当選を最大の目標」とした、
政策や意見をコロコロ変える人たちの集まりだということがよくわかる

現在こうして注目を集めて、
なんならば野党第1党になろうとしているのは
まさに都議選の時の小池百合子手法を奇しくも実践できてるからだね
都議選の時は自民の古株内田茂氏を「都議会のドン」と呼び、
「古いしがらみ政治からの脱却」を訴えた小池百合子側の勝利に導いた
つまり
「敵を作る」→「我々は被害者」
という訴え方

そうなると弱者をつい応援したくなるのが日本人
「そんな我々こそ日本を変えるのです。
右や左じゃない、上からか下からかなのです」
と言う類のことを枝野氏も演説で言っている
そうやって私は「国民側、あなたの側にいるんですよ」
と言う手法

まぁ、「都民ファースト」小池百合子と同じ手法ってことだね
まだ上記他二党よりはましな気もついしちゃうんだけど
なんとも積極的に支持はできないな


■4 他の党?もしくは白票?棄権?
他の党、となるとあとは
共産党とか社民党、維新などは
やはりよく言われるように
万年野党がゆえの
「票をもらえそうな公約」
を、ずっと掲げている
という筋は通してるけれど
支持したいという党はないな

だったら「支持政党なし」なんてふざけた政党の方が
面白いかも、なんて正直思っちゃう

真剣に考えるなら
こんなアイデアもあるんだね

「東浩紀氏の選挙棄権運動」
http://blogos.com/article/248241/

一般的に考えたら、
白票や棄権は、有利な政党をより当選しやすくするだけ
ということなんだけど
例えば、先日話題になった、
スペインのカタルーニャ地方の独立の賛否の投票だけど
90%が賛成!というのばかりピックアップされがちだけど
実は60%の人たちが棄権をしていたらしく
結果、投票自体が無効ということで国が動いているらしい

つまり棄権する人が極論、8割9割なんて状況があり得ると
それを持って政権へのNOを突きつけられる、、、かもしれない、しれなくはない、と

*****

でも、俺は投票しようと思う
それも白票ではない形で

その際にすごく参考になる話がここにあったので
それを参考までにリンクを貼っておきます

「3つの投票方法」
http://politas.jp/features/13/article/600

支持政党もなく、でも日本のためにもどうにかしたいから投票したい
という人には参考になります
1.65歳以上に投票しない
2.女性に投票する

最後の
3.サイコロの目で決める

はさておき、
最初の二つだけ守る
という原則で投票するだけでも意味がある
と俺も思う
それこそ「今後の日本のためだ」

。。。。

■5 最後に
あぁぁすごく長くなっちゃいましたが
すでに混沌とし始めている世の中
さらに混沌としようとしている世の中
でも実はこれでも日本は悪くない状況でもある
現状はまだ仕事は全然あるわけだし
悪い方に向かおうと政治家がしているだけ

個人的に大きく不満なのは
どの政党も、なんならば宗教系なところも含めて
*少子化を大きな問題と捉えていること
*経済成長をどう実現するか?を公約に掲げていること
ですね

少子化はまぁ問題といえば問題ですが
対策は必要でしょうが
結果が出るのはなんなら10年以上先だと思うんですね
もう今の時点で人口減少は確定的なんです
どこまで下げ幅を調整できるか?でしかない

だとすれば
国民総生産GNP・国内総生産GDPが下がるのはもう当たり前
大事なのは一人当たりのGDPであって
総生産ではないよね?
国としては税収が減るから
下方修正を嫌がるから
このしょうがない状況にもかかわらず
無理くりな「経済成長」を掲げている

むしろ思想家内田樹氏も経済学者水野和夫氏も言っているように
俺自身このブログでも何度も言ってきてるように
これからは「定常経済」という考え方にシフトしていかなきゃいけない
そうした
「想像できる」未来像
を示してくれる政治家が出てくるまでには
まだまだ時間がかかりそうだな・・・

でも、
投票には行ってきます!!
さあどうなることやら・・・

[PR]

by jazzmaffia | 2017-10-22 01:23 | ひとりごと | Comments(0)