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KJM Kazakhstan tour Vo.3

Kyoto Jazz Massive Live Set Member @ Kazakhstan

Shuya Okino:Percussion,Chorus,Conductor
Kenichi Ikeda(Root Soul):Bass
Shota Hishiyama:Rhodes,Synth
SWING-O:Piano,Synth
Takashi Nakazato:Percussion
Nobuaki Fujii:Drums

Vanessa Freeman:Vocal
Tasita D'mour:Vocal


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いきなり奥の会議室にメンバーが呼ばれ
始まったのが記者会見
当初はインタビューとしか聞いてなかったのに
部屋にはテレビカメラが10台ほど並び、記者が20人近く集まっていた

俺とノブ氏、中里氏は外で一服していたため、この席に入れなかった 笑

このイベントJazzystanがいかにこの国の注目を浴びていたか?が分かった
このイベントの首謀者Rustamによると
これまでB.B.Kingなり、GeorgeBensonなりの大御所を呼ぶJazzFezはあったものの
新世代のClub Jazzなものにスポットを当てたFezはカザフ史上初だという

当然質問も
「JazzとClub Jazzとは何が違うのか?」
「そもそもClub Jazzとは何か?」
なものに集中する

それをスムーズにRustamと沖野修也氏が答えていく
俺もいずれ、こうした問答を英語でちゃんとできるようにならなきゃな
と思いつつ、記者席で観察していた

にしてもRustamという男は凄い
彼はこの、カザフ史上初のイベントをたった一人で立ち上げ
数人の友人をサポートスタッフに呼んで実現させてしまった
しかも思いついたのが、7月の、俺らも出演したオランダのNorth Sea Jazz Festivalを見に来て
感動して、これは自分の国でもやるべきだ!と一念発起したのがきっかけだと言う
つまりたった3ヶ月で実現させてしまったのだ

しかも
20社近いスポンサーを集め
テレビ局も何社も集め
会場には歴史的なホテルのラウンジを使用し
肝心なる集客は想定の800人を大幅に超える1,000人以上
(沖野氏予測では1500人!)

ひとえに彼の音楽に対する熱意のみで実現したと言っていいだろう
彼の周りのスタッフは声を揃えて
「最初Rustumから話を聞いた時は、それはうちの国じゃ無理だよ」
と答えたという

確かにカザフスタンは音楽シーン、特にクラブシーンというものは全く成熟していない
何より、国が独立したのがアシッドジャズ期の1991年なのだ
「そりゃ無理だね」と諦めるには値する悪条件が沢山あるはずだ

でも結果からすると、彼はその未成熟なシーンを見て、むしろ「チャンス」と捉えた
どんなジャンルでも、新しいことを成し遂げてきた偉人が持つセンスと同じものを彼にも感じた
彼、Rustamにはただただ拍手を送りたい


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Opening Act:Alexandr Filippov's guitar quartet


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Magic of Nomads

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イベントそのものも大成功だったことは言うまでも無い
スタッフがフレッシュならば、出演者もフレッシュ、そして何より観客もフレッシュ
新しいものを生み出そうとする熱意と、新しいものに歓喜する熱意が一つになる瞬間が続いた
俺らのライブがこのイベントのピークになった

お客さんを煽る沖野氏のMC
熱くするVanessa、TasitaのVocal
腰を動かすリズム隊
そして俺やShotaのソロの度に絶叫と拍手

そして、、、、
可愛い女性が多かったんだな、また
カザフスタンは地域的にも我々日本人と共通するモンゴル系DNAらしく
日本人的な顔つき体つきの女性が数多くいて、かつ美しい人が多々いた
ロシア系の白人も美しい人が多数いた
それだけで俺らの気持ちも上がったことは言うまでも無い 笑

その気持ちの高揚のせいか
最後のBah Sambaの本編中にはちょっとしたハプニングを起こしてしまった
Lonnie Liston Smith"Expansions"を彼らがやり出した時に
キーボードの奴がステージから何故か去っていった(トイレだったらしい 笑)
それをセッション開始!の合図と勘違いした俺がキーボードを乗っ取った
そしたら中里氏、イケッチなどもステージに上がってきてパーカッションをたたき始め
大歓声のままExpansionsは終了

で、終わりかと思いきや、キーボードの奴が戻ってきて
「曲順表を見ろよ、まだ本編中だぞ!」と言われて驚愕!

でも彼らのライブ中、一番のピークがそのジャムだったことは客の反応をみたら歴然としていた



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そのまま夜中の1時から5時まではアフターパーティにてジャムセッションをし
6時には空港に向かい、30時間の滞在のみでカザフスタンを後にした

可能ならば、もう少しいたかったな

でもRustamは言っていた
「これから毎年このJazzystanJazzFestivalを開くよ」と

きっとまた遠くない未来にカザフスタンを訪れることが出来るはずだ

そう祈っている



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Jazzystan Jazz Festival のHP
http://jazzystan.com/en/festival/
 
沖野修也BLOG(今回はあっけなくカザフスタン旅行記は終わりそうです 笑)
http://ameblo.jp/shuya-okino/
 
 

# by jazzmaffia | 2009-10-20 14:06 | | Comments(1)

KJM Kazakhstan tour Vo.02

今回の旅で、皆の口々から出てきたのが
『羽田空港のハブ化』だね
直行便がもしあれば7時間で着く距離の国に
何故20時間もかかったか?という原因の一つもそこにあるからだ

無駄に広い、2006年に出来た新しい空港でもあるバンコク国際空港は
ある程度のハブ化が出来ている空港のひとつでもある
だからそこまでの直行便としての利用者がいなくても
通過点として機能しているから、カザフスタン⇔バンコク便なるものが存在できる

カザフスタンに行くには
韓国のインチョン空港か、北京の空港か、バンコクを利用しないと行けないのだ
(ヨーロッパ経由などは除いてね、それは遠すぎるから)

今回の20時間の内訳は
成田→バンコク : 7時間
乗り継ぎ待ち : 4-6時間
バンコク→カザフスタン : 8時間
というもの

ましてや家から成田までの時間などを加え、
2時間前にチェックインということまでを考えると、、、、
、、、実に24時間を越える時間がDoor To Doorでかかってしまうことになる
前原大臣、頑張ってください
千葉県民、大阪府民、ご理解下さい!

**********


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朝10時に起床
朝食を取りにロビーに降りていく
そこでロンドンから来ているボーカルのVanessa Freeman、Tasita D'Mourと合流
イベントの発起人Rustamも来ていて、色々話した

リハーサルまでにしばらく時間があるということで
「どうしたい?」と言われた俺は
当然
「観光したい!」と答えた

彼は気さくに対応してくれて、
12時から観光しよう!ということになった

俺らが行ったアルマトイ(Almaty)という町は
カザフスタンの中でも南東の端にある町で
町の南側はヒマラヤ山脈の北端でもあり、既に雪が積もったアルプスのような山並みがあり、美しい
その山の向こうはキルギスという国であり
東側はもう中国だ

Rustamが連れて行ってくれたのは街を見下ろす丘の上
上記写真のタワーがそびえる展望台だった
到着した深夜こそ震え上がる程寒かったが
昼間はまだ暖かい
T-シャツにスウェットで全然大丈夫だった

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これが南側にそびえるヒマラヤの端の山脈、この向こうがキルギスだ


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これが東側、こちらに向かっていくと中国にたどり着く


ちょっとした機材レンタルトラブルのため
急遽会場入りしなければいけなくなり、
この展望台のみで観光が終了

もう少し延泊してでも街を味わってみたかった
パッと見すごく淡白な街だったが
きっと楽しい場所はあったはず


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ライブ会場に到着
1970年ごろ、つまりは旧ソ連時代に建てられたという歴史的な建物
その名も「ホテルカザフスタン」だ

中のパーティー会場に機材が持ち込まれ
イベント会場と化している

リハーサルも難なく終了
馬肉とラム肉中心の夕食をご馳走になり
再び会場に戻っていった

さぁ、そろそろイベントが始まるようだ

10月15日 17時頃 会場周辺は既にオープンを待つ客でごった返していた

# by jazzmaffia | 2009-10-18 14:42 | | Comments(0)

KJM Kazakhstan Tour Vo.01

旅というのはまた音楽にとって素晴らしい刺激物だ
ましてやライブのために見知らぬ国を訪れる、という旅が
刺激的でない訳がない

Kyoto Jazz Massiveのライブメンバーとして
活動させてもらい始めて早4年ほど経つだろうか
その間本当にあらゆる国でライブをさせてもらっている
今年も7月に既にオランダとハンガリーのフェスでライブをやってきた
(本当はメキシコも5月に行けるはずだったのが、例のインフルエンザ騒動で中止
非常に残念だった)

そして今回は何とカザフスタン(Kazakhstan)
それが果たしてどこにあるのかをご存知な方はほとんどいないだろう
(下記地図参照)
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名前からして中東っぽいのは皆が想像つくところだろう
実際は旧ソ連の南部、ユーラシア大陸のど真ん中で
かつアフガニスタンやイランなどとは国境は接していない

石油を中心とした天然資源が豊富で、1991年に独立以降
経済的には目覚しい発展を遂げてはいるものの
大統領の独裁が続いているので、内政的には不安定な要素もあるという

音楽に関しては???
全く情報は分からない
8月に沖野修也氏がDJとして既に行っていて
「日本人とそっくりな子が沢山おったで」
ということと
今回のイベントの主催者でもあるRustamがかなりのクラブジャズ通であるということ
イベント名がJazzystan Festivalということ

それだけの情報の中、
若干の旅慣れな感覚のまま、
バンコク経由で、延べ20時間もかけて、旧首都でもあるアルマトイ(Almaty)に向かった


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雲はアートだな


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泊まったホテルはHoliday Inn


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"45"につい、反応してしまうね、正確には4.5だけど



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今回唯一観光できた場所、実にいい見晴らしでした



20時間かけてアルマトイに到着したのは午前2時
疲れきった我々をスタッフのエリックが迎えに来てくれた
ホテルに着くや否や爆睡

翌日15日はもう本番だ
ちゃんと確認していなかったが、今回の旅は日本時間でこそ3泊4日なのだけど
ほとんどが移動時間のため、感覚的には実は1泊4日だったのだ

翌日はもう寝ない覚悟を決めていた・・・



*********


よりキメ細かいツアーレポートは
沖野修也BLOGをご覧あれ
まだカザフスタンに到着すらしていない 笑

# by jazzmaffia | 2009-10-17 19:15 | | Comments(0)