Album :「球体」by 三浦大知 2018

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「球体」by 三浦大知 2018

よくいく中古レコード屋に行った時にこれはかかっていた
気になる、日本語の音楽がかかっていた
その店は滅多に和物をかけないから余計気になった

そして俺は少しズルをした
Shazamをしてしまった
そして想定外の名前が出てきた
「三浦大知」

そして店で会計を済ます時に声をかけた
「今かかってるのは三浦大知、ですよね?いいですねこれ?」
そしたら店のボスは
「音楽通の間で話題になってるって話だったんで、聴いてみてるんです」
と答えた
そして、その日のうちにCDを俺も買って帰った
(その時に、このCDが、発売後二週間経ってたことを知るんだけど、、、汗)

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彼の最新の洋楽吸収っぷり
それをうまくJ-Popに消化する感じは以前からチェックしていたし
仕事をしたことも少々だけどあった
彼は常に
<洋楽に近づこう>
というスタンスのように、俺には見えていたのは確かだ

それがこの作品は全曲日本語詩だ
それもまさに「詩」だ
冒頭からしてこうだ

思えばこれまでの人生
海原に浮かぶ一艘の舟
身を粉にし得た対価で
どうにか防ぐ波風

なんという冷徹なくらいの客観視
この言葉にやられ、
Tr-08「対岸の掟」で連呼される、

まだ中継地点
また修正して
まだ中継地点
また休憩して

にやられた

そして、全身全霊で演じられる、
付属するDVD「球体」独演
にやられた

そう、三浦大知、といえばダンスも必須なはず、
音だけを聴いていると分からなかったものが
映像の中で、かなり引いた映像の中で
全身全霊で演じられる独演舞台
これにやられた
(最後の方にやっと、寄りの映像になる、そこがまた感動的なんだけど)

なんなら映像作品のみで発表したかったのではないか?
なんなら一人舞台作品という形で完結したかったのではないか?
というくらいの美しさ、
そして胸を打つ言葉たち、、、

10歳の頃から表舞台に立ってきたが故の
常にキャリアのピークを更新してきて今がピーク!という彼が故の
彼にしか分からないであろう苦しみ・悩みを
毒という形ではなく
自問という形で消化・昇華した様には
胸を打たれる

俺自身も一匹狼を自称してたりする訳だから
なおのこと冒頭の言葉は胸を打つ
「俺とも共鳴してるじゃないか!」
「俺、この感じ、欲しかった」
というある種の既視感・既聴感

内田樹が村上春樹を分析する時に
「彼の文体・物語は、さも『この物語は私のために書かれたものじゃないか!』
という既視感を与えることの出来るように、ある種の、
人類史上ずっと流れている物語の金脈を獲得している」
的なことを言っていたが、
この三浦大知「球体」もまた、
多くの人に既視感を与えるであろう、物語の金脈を獲得した「詩」で溢れている

三浦大知自身が、自分ととことん見つめ合い、問い合わせて紡がれた言葉の数々
それを音楽に昇華する時に複数のプロデューサーは要らない

そう、このアルバムの音楽は全てNao' ymt氏によってプロデュースされている
そこがまた素晴らしい!
彼の持つ、ドープでダークな、今っぽさ(と言うと浅薄かもしれないが)あふれるトラックと
三浦大知の言葉は不思議に調和している

これは気に入った曲を1曲買いをする作品ではない
アルバムで聴くべき作品だ
彼ほどのポジションにいながら、
シングルを全く意識していないトータルアルバム
そして全曲にMVがついているようなまとめ上げ方
少なからず、Beyonce"Lemonade"などの
映像作品と同時に音楽を発表するという形の影響は受けただろう

そう、
自分を掘り下げて掘り下げた結果の作品が
世界的な旬な流れともリンクしている
洋楽を敢えて意識せずにとことん自問しながら作ってみたら
結果洋楽的な(悪い意味じゃないよ)ワールドレベルなものになっちゃった
そんな感じがする
そこが美しい、アートだ

ピカソは世情をチェックしながら作品のあり方を更新して、ヒット作を出し続けた絵描きだが
セザンヌはただただ絵と向かい合ってきたことで、ヒット作を出し続けてきた絵描きだ
という話を最近読んだが、
少なくともこの作品「球体」はセザンヌ的自己掘り下げ系とも言えるだろう

沖縄出身な感じも、露骨でない形で
ピアノの音程選びを通して表現されていたりもする

、、、ああ、賛辞が止まらない
そんな作品は、久々かも
是非みなさんにも聴いてもらいたい
そしてこういう表現のあり方がもっともっと認知されてほしいw
なんなら俺も関わってみたい!!

MVがどんな感じか?は
こちらの「球体」特設ページで見れます

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# by jazzmaffia | 2018-07-24 01:44 | SWING-OによるReview | Comments(0)

「割に合う?」「割に合わない?」

金銭的に「割に合う」「割に合わない」
ってことはいつからか、あまり考えないようになった
もちろん生きていく上では金銭は必要だけど
回ってさえいけばいいと思っている
貯金はもともと好きじゃないし得意じゃないし、
金儲けをあまり考えなくなった
(そりゃ若い時は考えたよw)

むしろ「面白い音楽」「面白い作品」
と関われるかどうか、
作れそうかどうか、
を軸に生きている、生きていけてると思う

だから、
「それはSWING-O、自分を安売りしてるぞ、なめられてるぞ」
と先輩なり仲間なりに言われかねない条件でも受けちゃったりする
俺的に「面白い音楽」でさえあれば、戦ったり断ったりする方が勿体無いと思うからね

ところで
そんな俺が「面白い」と思うものってなんだろう?
と考えてみると、あえて言語化するならば
「数千人〜数万人以上が必要としてるはずの、
今の世の中に足りてない、深み・奥行きのある音楽」

「俺の好きなことだけやりたい」という意味ではない
そもそもそんなことは全く思っていない
それは俺自身の可能性を自ら限定することになる、と俺は思ってるからね

昨今は
「自分のことは自分が一番よくわかってる」
という体で話が展開されることが多いけど
(転職サイトが悪しき例だね)
俺は、それは違うと思ってる
それこそ相手を守っているようで、
その実、その相手の可能性を狭める哲学だと思うんだよね

「よくわからないけど、面白そう」
というものに乗っかれるかどうか?
がその人の可能性を広げる行為だと
俺自身がまず体感している

話を戻すと
「割に合う」「割に合わない」というのは
金銭ベースの物事の考え方
唯金論だよね

それでうまくいく人はピラミッドの頂点にうまくなれた人だけ
それはそれでおめでとう!な話だけど
俺はそっちには向いていないのに20代で気づけたから
金銭ベースじゃなくて、
「面白そう」ベース
で生きていくようになった

でも世の中面白いもんで
そうやって生きていけるようになると
意外と金銭なんて後からついてきてくれる
それもちょうど今の自分に見合った分だけ

おかげさまで、
49歳な今が一番楽しいし充実してる
関わってくれる人たち、
仕事をくれる人たち
そして何よりお客さん&リスナーたち
ありがとう!!


*****


そう、
今月、いろんな中学校高校で講義をすることになったんだけど
そういう場所で
こうしたことをうまく伝えられないかな?と思ってね

今時の中高生が
どれほど「効率」「金銭」ベースの感覚に毒されているのか?
の調査にもなるし、
こうした角度の考え方もあるよ!というのを
そんなパスを出しておくと
100人中1,2人くらいには伝わるんじゃないかな?と

そう思っての
独り言メモでした

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# by jazzmaffia | 2018-07-07 02:59 | ひとりごと | Comments(0)

はい、49歳になりました!

はい49歳になりました

沢田研二と
高田文夫と
八木亜希子と
松浦亜弥と
ジョージマイケルと
カーリーサイモンと同じ誕生日で
マイケルジャクソンの命日でもあります

特に関係ないですが、数日前携帯をiPhoneに変えました
これまでAndroidだったんでね
ま、悪くはなかったけど、
そろそろ、と思って変えただけなんだけど
いやぁ、携帯の引越しって
ある種実の引越しに近いくらいのストレスがあるね
考えてみれば、現代生活においてはそれくらい
生活に密着してしまってるものってことなんだろうね

で、本題ですが
今年の頭にもつぶやきましたが、
正式に発表しておきます
2019年6月25日(火曜日)に
45fes を再び開催します!!

45歳になる時に開催した45fes
46歳になる時は「ピアノとラップピアノとダンス」なんてのも開催しました
で、47、48は休んで(もしくは他イベント出演だったりして)
今年の本日49歳の誕生日は小さく
うちの近所のFJ'sでアットホームにライブをやりつつ
来年のこの日はついに俺も50歳!!

SWING-Oが50歳になる記念
My Favorite Soul 10周年記念
45fes を開催します

80歳で未だ元気なうちの親父からメールが来て
「人生100年時代な現代において
やっと折り返しの一つ手前に来たってことだね」
という粋なことを珍しく(笑)記していた

ま、それなりな年齢の方は皆さんそうでしょう
昔は30になるのも40になるのも信じられなかった訳でしょ?
俺ももちろんそうです
49?
中年どころか壮年?熟年?初老?

ま、なんでもいいや
とりあえず「おっさん!」てことで

でも「おじさん!」はやめてね
なんか嫌なんだ
「おっさん!」の方が愛称な感じがするんだわ

はい、
な訳で、ひとまず簡易フライヤを本日作りまして、
これを会場で配る予定です!!
ヨーーーくみてくださいね

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です!
ゲストがすでに数組決まりました!!!
あっしもメンバーになったFLYING KIDS
そして同世代なMummy-D from Rhymester
そして少しだけ下な韻シスト
そしてあっしのキーボードトリオ45trio
これだけでもなかなかワクワクできる内容でしょ??
まだ予約はできませんが
みなさんの手帳にスケジュール、入れといてください

さらにさらにさらに
まだまだまだまだゲストは増えますから
みなきゃ損
俺なら見に行く!!
そんな組み合わせの夜にしますんで
来年の今日をお楽しみに!!!

*****

あ、今日の夜もスペシャルですよ

辻本 美博(カルメラ) サックス・クラリネット
http://tsujimoto.calmera.jp/
SARO タップダンサー
http://saro.jp/

の二人を迎えて
あっしは歌ったり語ったり、
グランドピアノを弾いてます

祐天寺のFJ'sで
19時オープン20時スタートです
チャージフリー&投げ銭です
お気軽にぶらりお越しくださいませ

祐天寺FJ's HP
http://fjslive.com/

Facebook イベントページ
https://www.facebook.com/events/174102069971812/


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# by jazzmaffia | 2018-06-25 16:20 | ひとりごと | Comments(0)